友部正人より 
友部さんからのお便りのご紹介です。

2月27日(土)「近藤聡乃さん特集号」

ぼくも原稿を書いたので掲載誌は横浜の家に送られているはずだけど、先週から仙台にいるので、
駅前の丸善に今日発売になったユリイカ3月号「近藤聡乃特集号」を見に行きました。
土曜日の丸善はかなり混みあっていて、書架の間でユミと二人で立ち読みをするには迷惑な状況
でしたが、かなり読み応えのある内容だと感じました。早く横浜に帰ってゆっくり読みたいです。

現代詩手帖の3月号では、瀬尾夏美さんの絵が表紙になっていました。
東北の震災10年を振り返る内容の特集で、この号のために書かれた瀬尾さんの詩もすばらしいと思いました。
瀬尾さんはぼくのアルバム「あの橋を渡る」のCDジャケットに南三陸町の絵を描いてくれています。
現代詩手帖も横浜に送られてきているので、帰ってからゆっくり読みます。

2月26日(金)「ランニングシューズの問題」

1月に買ったばかりのランニングシューズが足に合わなくて困っています。
同じものを2足買ったのですが、どちらも右足の親指の付け根が痛くなる。
今日は仙台でユミと一緒に走ったので、ユミの意見を聞いてテーピングをしてもらったり、
痛むところに布を巻いてみたりとかなりしんどい思いをしています。長くアディダスの
シューズを履いているけれど、今まで一度も問題がなかったので、ショック。
明日は試しにインソールを変えて走ってみようかと思います。

2月25日(木)「中古CD」

「火星の庭」に委託させてもらっているぼくの中古CDの棚、今日また新たに補充しました。
横浜の家の増えすぎたCDを減らそうと始めたのですが、1年たってもそんなに減らないなあ。
古本屋さんの本が売れるよりも在庫が増えて行くのに似ているかも。

2月24日(水)「句会」

火星の庭で句会がありぼくもユミも参加。
昨日上野から仙台に来る車内で書いた俳句を投句したのですが、書いているときはいいと思った句が、
投句したとたんにすっかり色あせてしまうのはなぜでしょうか。まだまだ人に見せるほどのものでは
ないのかもしれません。

2月23日(火)「常磐線で仙台へ」

13日の地震で運転を取りやめていた東北新幹線ですが、ようやく24日から再開するようです。
それでも運行される列車の本数などが未定だったので、今日常磐線で仙台にやって来ました。
しばらくぶりの旅行で勘が狂ったのか、ユミが上野駅のホームにスーツケースを置き忘れる事件が。
すぐに気が付いて車内の車掌さんに相談したら、スーツケースは上野駅にあったようなので、
途中駅の水戸で降りて上野に引き返さずそのまま特急「ひたち」で仙台に。
スーツケースは着払いで仙台の家に送ってもらうことになりました。

2月13日(土)「豊洲シビックホール」

去年から準備していて楽しみにしていたコンサートが無事に終了しました。
東京都は依然として緊急事態宣言中だったので、入場者数を制限したり終演時刻を早めたりと注意しなくては
ならないことはたくさんありましたがこうして無事に終わってみると、いろいろと手を尽くせばどんな状況でも
ライブはやれると思いました。ここは小さなホールで、音響がとてもよかったです。
前半はぼくとおおはたくん、伊賀さん、芳垣さんとで「あの橋を渡る」からの5曲と「水門」をやりました。
後半の一曲目はぼくと原田郁子さんで「ユニコーン」を歌いました。この曲は2008年にぼくたち二人で作って、
原田さんのソロアルバム「ケモノと魔法」に収録されたのですが、今回初めての共演でした。
それから原田さんの演奏やおおはたバンドの演奏が続き、最後にライブのタイトル曲「歌は歌えば詩になって行く」
を全員でやっておしまい。でも本当はまだおしまいにしたくなかったので、しつこく即興で演奏の続きをしたら
アンコールで来て、時間的にもギリギリOKだったので、全員で「ブルース」を演奏して終わりました。
アンコールの時にはステージの背後のカーテンが開けられて、ガラスの壁の向こうに豊洲の夜景が見られる
という仕掛けでしたが、ぼくは見逃してしまった。たぶん見逃すぐらいに演奏に満足していたんだと思います。
原田さんは久しぶりのバンド演奏にしきりに喜びを表現していました。

そして、なんだか別れがたく楽屋で10時までみんなと歓談。そのあと電車で帰ったのですが、電車から降りて
タクシーに乗って家に着いたら、ちょっとしたものが一つ落ちていて、あれ、地震でもあったのかな、と
ユミが言ってたら、東北で大きな地震だったのでした。ぼくもユミも全く気が付かなかった。

2月7日(日)「休日の公園」

週末の公園は人でいっぱい、初めて来た人や遠くから来た人が多いようで、平日には見かけないようなことを
する人たちに出会います。
今日はそれがランナーでした。30人ぐらいのランナーたちが競い合うように、園内を歩く人たちをかき分けるように
爆走していました。マスクは外しているし大粒のつばを飛ばしまくっています。
ちょっとこれはまずいのではと思い、リーダーらしき人に話しかけてしまいました。
彼らは鎌倉から来たランニングチームで、根岸森林公園は初めてだということ。コロナの緊急事態宣言から1年近く、
この公園の使用を自粛してやめているチームのことも話しました。ランナーというのは公園の利用者にとっては
迷惑なんだなあということがとてもよくわかりました。

2月5日(金)「チチカット・フォーリーズ」

「阿賀に生きる」と同じ「現代アートハウス入門」という企画の最終日で、フレデリック・ワイズマンの
監督第一作という「チチカット・フォーリーズ」を今日もユミと見に行きました。
「現代アートハウス入門」のチラシにワイズマンの名前を見つけて、これは見なくてはと急きょ行くことに
しました。ぼくたちは今までに「ニューヨーク公共図書館」や「ジャクソンハイツ」などを見ています。
上映後のリモート生中継による想田和弘さんのレクチャーはわかりやすく、映画作家の情熱が伝わって来て
とても良かった。想田監督の作品も見たくなります。
それにしてもフレデリック・ワイズマン、すごい。こんな人はどこにもいないだろうな。
ドキュメンタリー映画は人が対等に向き合う方法を教えてくれているような気がします。間にカメラが
あるからでしょうか。二日間続けてドキュメンタリー映画を見てそんなことを考えました。

2月4日(木)「阿賀に生きる」

ジャック&ベティに「阿賀に生きる」をユミと見に行きました。
ずっと前から見たいと思っていて、やっと見られたという感じ。
新潟水俣病のことに関係のある映画ですが、とても心に残るのは食べて行くには過酷な土地で、
生き抜いて来た人たちの明るい表情。
大変だということと生きる楽しさはどうやら別のところにあるものらしいと思いました。
上映の後の小森はるかさんのリモート生中継によるトークも50分あって、現在の若い監督たちによる
ドキュメンタリー映画の源流がこの「阿賀に生きる」という映画にあったんだということがわかりました。

2月1日(月)「2月13日のリハーサル」

2月13日の豊洲シビックホールのリハーサルを出演者全員でしました。
今回はぼくとおおはた雄一くんの二人のライブで、ドラムスの芳垣さんとベースの伊賀さんがバンドメンバーとして
参加してくれます。そこにクラムボンの原田郁子さんがゲストとして加わるという、2時間の枠には収まりきらない
くらいの厚みのある内容です。
原田さんとは彼女のソロアルバムの時に「ユニコーン」という曲を共作して、ぼくも時々自分のライブで歌っていました。
でも原田さんとライブで共演するのは今回が初めて。「ユニコーン」はもちろん一緒にやります。
おおはたくんは現在ニューアルバムのレコーディング中で、当日はその中からも演奏するみたいです。
そしてぼくは『あの橋を渡る』からの曲を中心に歌う予定です。
あいまいな今の日本の状況にくっきりとした風穴を残すライブにしたいです。

1月25日(月)

注文していたレコードプレイヤーが届いた、とヨドバシカメラから電話があったので今日横浜に戻ります。
これからは自分の部屋でもレコードが聞けるのでうれしいです。
この間「火星の庭」のぼくの中古CDコーナー、少し補充してきたので興味ある人は見に行ってくださいね。
うれしいことに中古CDはコンスタントに売れています。そのうちLPレコードも持って行こうかな。

1月23日(土)「伊東卓」

火星の庭の句会メンバーの伊東卓さんの写真作品が宮城県芸術選奨新人賞を受賞して、その展示会をユミと見に行きました。
いつもならモノクロの卓さんのカラー作品がとても良かった。
ホルンは5時で閉店していたけどまだ夏海さんがいて、持ち帰りのカレー弁当を用意してくれました。
家に帰ってから温めて食べたけど、おいしかった。

1月22日(金)「映画会」

ホルンの澁谷さん、夏海さんと火星の庭で恒例の映画会。
澁谷さんの持って来た「女っ気なし」というのが最高でした。映画のワンシーンを待ち受け画面にして毎日眺めています。

1月21日(木)「空に聞く」「buddy Buddy」

そういえば数日前に小森はるかさんの新作ドキュメンタリー映画『空に聞く』をフォーラムに見に行きました。
小森さんの映画でまずはっとさせられるのは映像がきれいなことです。
今回の映画はかさ上げの進む岩手県の陸前高田で震災後からずっと放送を続けて来たラジオのパーソナリティの
話でした。新しい町はまだ見慣れない町だけど、いつか自分たちの街になって行くかもしれない、という
予感を抱かせる内容になっています。
 
この二日間はbuddy buddyで久しぶりにテリーさんに会ったり、常連の山家さんと会ったり、Buddy Buddyの
姉妹店アジアン・トライブでブルームーンカルテットのライブがあって、久しぶりに富永くんとも会いました。
北海道から車でライブをしながら下って来て、仙台が最後のライブだと言っていました。

1月19日(火)「NHK俳句2月号」

1月号と2月号のNHK俳句にエッセイを書きました。リレーエッセイのページで、その2月号が20日に
発売になります。2月号は塩釜の俳人、渡辺誠一郎さんの俳句のことを書きました。
今夜は火星の庭で句会がありました。主宰の渡辺さんは残念ながら欠席でしたが、
集まった9人でお弁当を食べたりお酒を飲んだりしながら、自分たちの俳句を楽しみました。

1月17日(日)「仙台」

昨日の夜から仙台に来ています。気温は3℃、歩道には少しまだ雪が残っています。
これからぐっと寒くなり、火曜日あたりは終日マイナスの気温になりそうだとか、それも楽しみです。

1月15日(金)「退屈」 

横浜にいるときは基本ずっと家にいて、まるで積極的に自粛生活をしているみたいです。
お正月に一穂とひかりさんに会っただけで、一か月間じっとしているとさすがに退屈です。
今月唯一やるはずだった横浜でのイベントも中止になったし。
毎日普通に仕事に行ってる人がいっそうらやましい、と思うときも。
明日から仙台に行くのでちょっと息継ぎになります。

1月6日(水)「明けましておめでとうございます。」

年が明けてからずっと川上未映子の「夏物語」を読んでいました。たった今読み終えたところ。
500ページ以上ある本なのに、読んだところ、だいたい覚えています。
好きな言い回しもたくさんありました。もう一度読みたいけれど、
今はまだ覚えておくことに専念します。