VoL.51 1993・1・15 発行
とうとうこんな事になってしまいました。7年前に日大の学生が持ってきてくれたガリ版を使って始めたこの新聞でしたがガリ版の調子が悪くなり、ついに去年の暮れ粗大ゴミとなって捨てられてしまいました。今時ガリ版新聞だなんて、となかなか人気も高かったので自慢していたのに。これを機会にこの新聞もやめてしまおう、という大胆な案もあったのですが、似合わない機械を使って試しに作ってみます。さあどうなるかな。
去年の12月に大阪と名古屋でやったリクエストライブは盛り上がったよ。毎年東京でしかやらなくて(七夕リクエストライブのこと)不満の声も上がってたし、12月はソロで歌うつもりだったので、ちょうどうまく企画できたのでした。大阪は、1位「ぼくは君を探しに来たんだ」、2位「大阪へやって来た」、3位「一本道」で上位2曲が大阪のことを歌った歌でした。さすが大阪!リクオがアコーディオンで飛び入りしてくれました。名古屋は、1位「すばらしいさよなら」、2位「イタリアの月」と「びっこのポーの最後」、3位「七月の王様」でなんだか不思議なベスト3でした。新しいお客さんが多かったんだろうか。とにかくとても好評だったのでまたリクエストライブどこかでやりますね。
目下のところ去年の日仏会館のライブ盤の制作で忙しい友部オフィスですが、3月発売とチラシに書いてしまったので、3月25日の「待ちあわせコンサート」までには遅くとも完成させたいと頑張っておりますので、楽しみに待ってて下さい。
というわけで、もう一年半ぶりの「待ちあわせ」ここに堂々登場。もう続かないんじゃあとか、やめちゃったんですかとかいろいろ言われて前回のPANTAの時がずいぶん昔の事のように思われますよね。そういえば。
さて今回のゲストのどんとさんですが、ボ・ガンボスのデビュー以来ファンの私はすごくうれしい。一度トークライブのゲストで来てもらったことがありますが、そのときもただしゃべるだけなのにめちゃくちゃおもしろかったし、ほんとにどんとは素敵な人です。会場のバウスシアターは小さいので前売り券が300枚程度しかぴあに配券されないそうです。チケットはお早めに。(1月30日よりぴあにて発売)
寺山修司没後10年の今年、追悼CDがソニーレコードから発売されます。15組のアーチストが参加しているオムニバスアルバムですが、その中に友部正人がオリジナルで1曲参加しています。新曲でグルーヴァーズとロケット・マツと一緒にレコーディングしますので、5月に発売されたら聞いてね。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
1月15日 吉祥寺MANDA-LA2 ゲスト 水谷紹
16日 吉祥寺MANDA-LA2 ゲスト 遠藤ミチロウ、ロケットマツ
17日 吉祥寺MANDA-LA2 ゲスト 三宅伸治、片山広明
25日 沖縄ジァンジァン 0988-62-4488
26日 沖縄ジァンジァン
30日 甲府ハーパーズミル 0552-32-2974
2月はライブはお休みです。
3月25日 第12回「待ちあわせ」 ゲスト どんと(ボ・ガンボス)
吉祥寺バウスシアター 開場6:30 開演7:00¥3.605(税込み)
3月29日 京都たくたく ?075-351-1321 「ぼくの展覧会」CD発売記念ライブ
※この後、ライブCDを持っていろんな所へ歌いに行くつもりです。詳しいスケジュールは次号で。
3月頃、またエッセイ集がでます。
「ジュークボックスに住む詩人」というタイトルで日本や外国の歌の歌詞を取り上げています。1アーチスト1曲で日本ではどんと、矢野顕子、仲井戸麗市、たまのみんな、真島昌利、遠藤ミチロウ、シオン、三宅伸治、鈴木慶一、シバ、尾上文などで、外国ではトム・ウエイツ、ボブ・ディラン、ニック・ケイヴ、ザ・テレビジョン、ルー・リード、レッドベリー、ウッディー・ガスリー、スザンヌ・ヴェガ、トレイシー・チャップマン、レナード・コーエン、ポーグズ、クラッシュなどで、詩人の金子光晴、ブレヒト、ラングストン・ヒューズ、アレン・ギンズバーグも入ってなかなか盛り沢山の内容です。 表紙絵に鈴木翁二。思潮社より。
友部正人「ぼくの展覧会」CD3枚組 定価7500円(税込み)
只今予約受付中! 送料300円を添えて郵便振替で申し込んだ方に予約特典プレゼントを考えています。詳しい事はまだ未定です。ダイレクトメールでお知らせしますので、連絡を待ってて下さい。友部正人オフィスからのお知らせがいつも届かない方で、今後送って欲しい人は連絡して下されば送ります。それから、 全国的なライブの情報をいつも知りたいと思う方は、この新聞の定期講読をして下されば殆ど全ての友部正人のスケジュールが分かるかと思いますのでどうぞよろしくお願いします。定期講読の方法は右記をご覧になって下さい。
この新聞について
時々問い合わせがありますが、これはライブ時に配るペーパーで、無料です。ですが、郵送希望の方には1回100円で送っています。どうしても送って欲しいという方は何回分かまとめて、現金、郵便振替、切手などでお申し込み下さい。不定期で発行していますが、だいたい年に7、8回くらい出しています。必ず、 Vol.○回から希望と明記のこと。
ではまた。
ぼくの買い物シリーズ 40 ギターケース 友部正人
VoL.52 1993・3・3 発行
さて今月はいよいよ「ぼくの展覧会」のCDが出来上がります。デザインもとっても良いのです。CD一枚ごとにかわいい歌詞カードが入っています。早くみんなに見てもらいたいよ。順調に進めば、15日過ぎには予約して下さった方へ発送出来ると思いますので、楽しみに待っていて下さい。
1月15~17日のマンダラ2のライブはまるでミニ「待ちあわせ」コンサートで、充実した3日間でした。狭いので後ろの方の人はなんにも見えなかっただろうに、窮屈で、トイレも行けず、禁煙だし、休憩もなく、本当に大変だったと思いますが、内容が素晴らしかったので相殺してくださいね。
水谷紹とは、長年やってるデュオのスタイルで定番のライブを繰り広げました。新曲も良かったし。アレンジがいいね。
遠藤ミチロウとは久しぶりに一緒にやったんだけど、1曲づつ交互に歌って、誰よりも二人が一番楽しそうだったな。ロケット・マツのピアノで、前にPANTAと歌った「アラバマソング」を今回はミチロウと歌いました。
三宅伸治とはまだ日仏会館の余韻も覚めやらぬまま、あの時に歌った歌なんかをやりました。この日初めて一緒に演奏したサックスの片山広明とは、二人で随分沢山の曲をやって、友部はとても満足そうでした。
4月21日、寺山修司追悼オムニバス盤『失われたボールを求めて』がソニーレコードから発売されます。1曲、書き下ろし
の新曲「空が描いたボール」を友部が歌ってますが、これがすごくいいのでぜひ聞いて下さい。
3月25日第12回「待ちあわせ」コンサート ゲスト どんと
吉祥寺バウスシアター 当日券少し発売します。
・・・・・「ぼくの展覧会」発売記念ライブ・・・・・
3月29日京都磔磔 withロケットマツ(Key)(問)075-351-1321
30日大阪生野区ビーハウス (問)06-454-8281(ヒップランド)
4月1日姫路フォーラスホール (問)0792-21-3065
2日倉吉ロフトハウス (問)0858-22-0066
11日新宿パワーステーション with THE GROOVERS 、マツ
5月16日函館 withロケットマツ 0138-22-3946 (太田)
18日旭川「志乃」with ロケットマツ 0166-34-1498 (野沢)
19日帯広 with ロケットマツ 0155-36-1775 (ふるさと十勝)
21日札幌ペニーレイン with ロケットマツ 011-631-7615 (三上
29日長野ライブインJB with ロケットマツ 0262-59-3721 諏訪
30日金沢 詳細未定
6月11日名古屋クアトロ ゲスト 三宅伸治 052-962-1207(ジヨイナス
27日つくばアクアク with ロケットマツ 0298-51-4147(アクアク)
・・・・・その他のライブ・・・・・
4月16日 西荻窪アケタの店 梅津和時‘大仕事’のゲスト。
(問) 03-5478-0453 アイスリープロモーション
20日 高知 共演:有山じゅんじ、リクオ
(問) 0888-84-2412 トーンクラスター 水田
5月5日 中野文化センター ホン・ヨンウンのゲストで。
6日 寺山修司-失われたボールを求めて-のイベント。
スタジオ錦糸町(西武デパート6F)
共演:片桐麻美 (問)3267-2331(スーパースタッフ)
6月4日 神戸新開地劇場 友部正人プロデュースで。
共演:PANTA、遠藤ミチロウ、リクオ
(問)078-322-5189神戸市市民局文化振興課 浜田
@文章の仕事のお知らせ
今現在決定しているライブスケジュールをざっと上げてみました。今年はライブをいっぱいやんなくちゃね。去年は45本しかやりませんでした。たまとのツアーと日時計のツアーを除くとほとんどやってないも同然と言えましたね。今年は地方へもまめに出掛けて行きたいと思っています。よろしく。
新しいエッセイ集「ジュークボックスに住む詩人」の発売が遅れています。4月になりそうです。結構細かい直しなんかもついこの間までやっていました。でも手を入れた分だけいいものになっているのだと思っていますので、気長に待っていて下さいね。
ユリイカ4月号に歌の力についてのエッセイを書きました。ロックンロールニューズメーカーの連載エッセイも順調に書き進んでいます。立ち読みだってかまわないから読んで下さいね。
2月は悲しい月になってしまいました。通夜やお葬式やこれからの法事など何もかも初めてのことだらけです。今まで友部も私?も身内の不幸は未経験でした。親より先に子が逝ってしまうという、残酷な悲しさを目の当たりにしました。友部にとってもたった一人の兄弟を失ったことになります。いなくなってしまったという事実にこれからゆっくり慣れていかなくてはなりません。
…… ぼくの買い物シリーズ 41 …… ネクタイ 友部正人
VoL.53 1993・4・25 発行
『ぼくの展覧会』はもうお聴きになりましたか?評判は上々で、私たちにとっても自慢の作品集となりました。ただのライブ盤というよりも、集大成とでも言いたい風格があると思いませんか。なんてもう自画自賛状態ですね、これは。
4月11日の発売記念ライブ(atパワーステーション)は新曲も織りまぜながらたっぷり演奏しました。メンバーはグルーヴァーズとロケットマツで。後半ギターの一彦がジミヘンになっちゃったりして(「黒い犬」で)なかなかワイルドな側面もお見せしましたし、次のアルバムがこれまた楽しみな事ですこのメンバーではもう一緒にやらないと思っている人もいるようですが(友部のMCを誤解して)、そんなことないので安心してね。5月22日の日比谷野音もこのメンバーでやるよ。
3月25日の「待ちあわせ」コンサートは、ゲストのどんとと友部の二人だけで歌いました。前方は桟敷席にして、満員ながらもどこかのんびりした雰囲気で、コンサートの内容とマッチしていたと思います。約束通りボブ・ディランの歌をたくさんやりました。どんとは原詞で友部は自分の訳詞で。あとはお互いの歌を歌う(「トンネルぬけて」、「遠来」)、共作を2曲(相手の詩に曲をつける)、そしてアンコールは「ダイナマイトに火をつけろ」をどんとと共に友部も熱唱(笑)。
このコンサートがあんまり良かったので、アンコールのお話が来ました。6月に収録して東京12chで放映されるそうです。詳しいことはまだわかりませんのでまた次回に。
◎多摩地域のみのFM局に出演のお知らせ
ローカルな話題でちよっと恐縮ですが、多摩地域とその周辺(埼玉、神奈川の一部、東京は新宿あたりまで)だけしか聴けないFM局の番組をやりました。1時間全部、かけたい歌とそれにまつわる話をしています。収録は近所の公園で。
TAMAらいふ21FM“Egg STATION”
5月2日(日)21:35~22:30 ★76.3MHz
電波の届く地域の方はぜひ聴いてくださいね。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
5月3日大阪 バナナホール(問)06-361-6821
共演:遠藤ミチロウ、ホン・ヨンウン
5日 中野文化センター ホン・ヨンウンのゲストで
6日 「スタジオ錦糸町」電話予約 03-3846-0258
寺山修司のイベント。共演:片桐麻美
12日新潟十日町 十日町教会 withロケットマツ
(問)0257-65-2624 (ガラクタくらぶ)
15日小樽 くれよん舎 (問)0134-27-0706
16日函館 あうん堂 (問)0138-22-3946(太田)
18日旭川 志乃 (問)0166-34-1498(野沢)
19日帯広 音更町万年マンサード (問)0155-36-1775
21日札幌 ペニーレイン (問)011-631-7615(三上)
※16~21日はロケットマツ(key) と一緒です。
22日 日比谷野外音楽堂“花の子供達” 開演4:30
出演:くじら/ヒートウェイヴ/ロッテンハッツ/
友部正人/the 真心ブラザーズ/詩人の血/
はにわ 料金:1000円(すごいぞ)
29日長野 ライブイン JB with ロケットマツ 0262-59-3721(諏訪)
30日金沢尾張町 町民文化館 共演:ブラザーズ
(問)0762-22-5960(ジョーハウス)
6月4日神戸 新開地ええとこ劇場 (問)078-351-4032
共演:パンタ、遠藤ミチロウ、リクオ
5日近江八幡 酒游館 (問)0748-32-2054
11日名古屋 クアトロ 052-962-1207 (ジョイナス)
ゲスト:三宅伸治(MOJO CLUB)
13日長崎 ムーンシャイン (問)0958-23-9186
14日福岡 キャビンホール (問)092-712-4221(BEA)
16日高知県宿毛市(問)0880-63-4862(服部・夜8時~)
27日つくば アクアク (問) 0298-51-4147 with ロケットマツ
春はやっぱりTシャツだね
@5月22日の野音では、各出演者のイラストのTシャツが売られます。友部は猫(かわいいリクちゃん)のイラストを描きました。限定50枚、3800円です。買ってね。
◎ポストカードセット(3枚組)が残り30セットに「ぼくの展覧会」記念のポストカードが残部僅少です。イラスト1枚、写真2枚のセットで400円はお得。 ◎ビデオ「船乗りたち」(JICC/キャプテン)¥4326 残り15本に友部正人オフィスで扱っている分が無くなれば、宝島社が再プレス(とは言わないか)をしてくれない限り、もう手に入れることはむづかしいかと思われます。1989年のライブの模様を収録。60分。HiFi。
●ずっと続くとばかり思っていた「ロックンロールニューズメーカー」の連載が打ち切りになり、なんだかしり切れとんぼのような最終回になってしまいました。深刻な不況のせいらしいのですが、関係ねえよなーそんなもんってな気分です。
この新聞の定期講読希望の方は1回100円です。何回分かまとめて、現金、切手、郵便振替などでお申込み下さい。その際には、VOL.○号から希望と明記の事。(だいたい年に7回程発行)それではまた次号で。ごきげんよう。
…… ぼくの買い物シリーズ 42 …… クロム・ア・ハープ 友部正人
VoL.54 1993・6・22 発行
梅雨真っ只中の東京です。みなさんお元気ですか?
さっそくですが、ライブレポートに行きます。雨と言えば、5/22日比谷野音でしょう。小雨のぱらつく中、友部の出番になるやいきなり強い雨に変わったのでした。けど、土砂降りの中での「誰もぼくの絵を描けないだろう」は非常にかっこよかった。天然の舞台美術に感謝って感じでした。もちろん、グルーヴァーズとロケットマツのかっこよさにもね。
次は6/4神戸新開地です。この日は月食でした。神戸ではきれいに見えましたが、他の町ではどうだったのかな。
4人で作った連歌がこの日のスペシャルメニューだったんですが、なによりも友部、パンタ、ミチロウ、リクオの当の4人が一番楽しんでいたのではないかと思いました。それぞれのソロの所も聞きごたえがあったよ。特にパンタやミチロウのギター弾き語りはなかなか珍しかったことでしょう。
そして6/11名古屋クアトロ。ゲストはMOJO CLUBの三宅伸治。ドラムスの杉山章二丸も特別参加の豪華版。三宅君とはもう何度も共演していますが、東京以外でもこの良さを自慢する事ができて、うれしい。きっと見に来てくれた人もそう思ってくれたでしょう。おまけにこの日初公開の歌2曲(作詞・友部/作曲・三宅)を披露しました。それにしても近頃友部は合作する機会が多いです。4月にリクオとも1曲作ってFM802で歌ったし、合作だけで1枚アルバムが作れそう。
私のチェックしたライブはこれだけなので、他の北海道や長野や九州やなんかの感想はないのですが、友部には楽しい思い出がいくつもあるようです。
◎公開テレビ番組に出ます
さて前号でTVのことにちょっと触れていましたが、その番組は「eZaGO!GO!」です。ボ・ガンボスのどんとと一緒に出演しますが、世田谷の砧レモンスタジオで7月10日に収録です。見に来たい方は電話で申込んでください。問い合わせは?3475-7341~3まで。番組は全国30局でオンエアします。テレビ東京では水曜5:00pm~5:30pm。 友部はどんとと共に3曲歌う予定です。
◎今年は2年振りに七夕リクエストライブだ
お待ちどうさまでした。もう今年もやるのよそうかとか友部は言ってたんですが、マンダラ2からの強い要望もあり(!)
やることになりました。今年の七夕は平日なのでそんなに長くは歌えない。集計だってテキパキやんないといけない。大変だよー。前売りチケットは7/4(日)午後2時よりマンダラ2にて受付。電話予約のみ
0422-42-1579(一人2枚まで)
◆◆◆スケジュール◆◆◆
7月7日(水)吉祥寺MANDA-LA2 0422-42-1579
6:00open 7:30start
3000円(前売り・当日共)+ドリンク代
18日(日)岡山 西大寺 吉井川河川敷
吉井川フェスタ 夕涼みコンサート
5:00~7:00 料金無料
共演:ホン・ヨンウン
※このあと8時から「ミスター・バーグ」(備
前市)でも打ち上げライブ有 3000円
(問)0869-64-3371(岩井産業)
8月1日(日)高円寺Show Boat(7/22より) 3337-5745
『友部正人と梅津和時ブラスバンドセッション』
5:00open 6:00start
前売り3500円 当日4000円+ドリンク
※ブラスバンドと聞いてすぐにわかった人、そうです。梅津和時の「大仕事」(atアケタの店)で絶賛されたあのセッションのアンコールです。友部がブラスバンドをバックに歌いまくります。メンバーは梅津和時(sax) 片山広明(ts) 板谷博(tb)、吉田哲治(tp)、関島岳郎(tub) 、新井田耕造(dr)。4月に見逃した人はぜひ!もう一度って人もぜひ!
この新聞の定期講読希望の方は1回100円です。何回分かまとめて、現金、切手、郵便振替などでお申込み下さい。その際に、VOL.○号から希望と明記の事。(だいたい年7回発行) それではまた次号で。
・・・・・ぼくの買い物シリーズ 43・・・・・ 特別鑑賞券 友部正人
VoL.55 1993・8・31 発行
しばらくぶりの新聞です。毎年夏は仕事をせずに遊んでますが、今年も小旅行をしたりして、のんびりすごしました。
もうずいぶん時間がたってしまい、気が抜けちゃった感じもするけど、7月7日のリクエストライブの結果を発表します。
150人の内100人しか投票しなかったのはなんでかなぁ。投票率の低いのはまるで日本の選挙みたい。世相を反映するライブ(?)でした。
1位 一本道(11票)
2位 すばらしいさよなら(10票)
3位 ふあ先生/イタリアの月(9票)
4位 ぼくは君を探しに来たんだ/空が落ちて来る/遠来(7票)
5位 君が欲しい/はじめぼくはひとりだった/こわれてしまった一日(6票)
6位 熱くならない魂を持つ人はかわいそうだ/大阪へやって来た/乾杯/にんじん/ふーさん
/6月の雨の夜、チルチルミチルは/ジョージア・ジョージア・オン・マイ・マインド
/待ちあわせ/水門(5票)
7位 誰もぼくの絵を描けないだろう/どうして旅に出なかったんだ/びっこのポーの最後
/空の下の海/愛について/古い切符/夕日は昇る/髪の長い魚/グッドモーニングブルース(4票(8位以下省略)
この日歌った曲順表
びっこのポーの最後/アイシャルビーリリースト/お日様が落っことしたものはコールタールの黒/にんじん/あいてるドアから失礼しますよ/夜を着がえて/地球の一番はげた場所/誰もぼくの絵を描けないだろう/半月のバラード/乾杯/消えた前/カルバドスのりんご/すばらしいさよなら/大阪へやって来た/待ちあわせ/ふあ先生/こわれてしまった一日/6月の雨の夜、チルチルミチルは/イタリアの月/はじめぼくはひとりだった/君が欲しい/遠来/ぼくは君を探しに来たんだ/一本道/夜よ明けるな
●8月1日の「友部正人と梅津和時ブラスバンドセッション」は、当然のことながら大変盛り上がりました。4月の「アケタの店」の時と殆ど同じメニューだったのに、また何度でも聴きたいと思ったのは私だけではないでしょう。ぜひ、次のレコーディングでも再現したいな。
●8月12日は「ゲンスブールナイト」と題したイベントに参加しました。(大阪のウォーホールで)。セルジュ・ゲンスブールを愛した人達が大勢集まって、対談、シャンソン、ビデオ上映、ロック、詩の朗読、ヌードショウなど16名もの出演者で盛り上がったそうです。友部はもちろん「ゲンスブールの心臓」を歌いました。
●8月28日は福島県船引町「かぼちゃ小屋」で毎年恒例の一泊付きライブ。今年は友部と私のささやかな写真展がおまけでした。六つ切りでそれぞれ40枚づつ位、かぼちゃ小屋の壁に貼って見てもらいました。この日の準備のために、撮影旅行に行ったり、夜な夜なプリントしたりと、けっこう忙しくも楽しい日々を送りました。
◎新しい仕事
旅行の雑誌『じゃらん』(月2回発行)で小さなエッセイの連載が始まります。9月16日発売の20号からです。「耳をすます旅人」というタイトルで国内のいろんな旅のはなしです。
毎回友部の写真かイラスト付き。あなたの町もきっと出てくることでしょう。お楽しみに。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
9月12日 名古屋今池商店街祭り(無料) 問)052-733-8347(ハックフィン黒柳)
10月2日 長崎県諫早市 野外コンサート 6:00~ (問)0957-26-7051(でっさん)
3日 沖縄ジァンジァン (問)0988-62-4488
4日 『ジァンジァンの10年、ぼくの20年』と題して2日間を前編、後編に分けて歌います。
10年の歴史を持つ沖縄ジァンジァンが、この11月についに閉めるそうです。
長いあいだお世話になりました。
20日 川崎クラブチッタ 「梅津和時 七転八倒!」に出演
この日は他に、仲井戸麗市、近藤房之助、ICHIRO、ローラーコースターなどが出演します。
6時開場 6時半開演 前売り3500円 当日4000円
4日通し券 1万円(他の3日間もかっこいい出演者ばかりだよ)(問)044-246-8888 (クラブチッタ)
新しいレコーディングの事が具体的に決まらないとライブのスケジュールもそんなに入れられないし、秋からの動きも殆ど見えてきませんが、11月は信州をまわる予定です。
この2、3年あんまりいろいろと仕事をしすぎたので、1年位ぼんやりと過ごしたらいいのに、と私は思うけどね。
この新聞の定期講読希望の方は1回100円です。何回分かまとめて、現金、切手、郵便振替などでお申込み下さい。その際に、VOL.○号から希望と明記の事。(だいたい年7回発行) それじゃまた。
…… ぼくの買い物シリーズ 44 …… 青春18きっぷ 友部正人
VoL.56 1993・10・20 発行
すっかり秋ですが(ちゃんとした夏もなかったけど)、みなさんお元気ですか。9月はとても暇にしていたので、また軽井沢に遊びに行ったりしてのんびり過ごしていました。で、今月は26日からニューヨークに行ってきます。なんでもワールドトレードセンターというビルで27日と28日にジャパン・フェスティバルという催しがあって、そこでちょっと歌うっていう仕事のようなもので行くのです。短い滞在なのですが、なんと19年振りのニューヨークなので友部はとてもうれしそうで。私は初めて行くわけですが、ニューヨークなんてあんまり興味なかったし、長い時間飛行機に乗っているのが苦痛だし(14時間!)、けど一度は行っておかなきゃねニューヨーク、てなわけで張り切って行ってきます。
前号でお知らせした『じゃらん』の連載ですが、その旅行雑誌は首都圏でしか売られていないんだそうです。まるで全国で売っているかのように書いてしまって、どうもすみませんでした。いずれまとめて本にするからね。絶対。待っててね。
大変つまらん話題で恐縮なんですが、来年のカレンダー「こねこめくり」にわが家のかわいいリクちゃんの私の写真が採用されました。肝心の「ねこめくり」のほうはだめだったのだけれど、去年も友部の写真で落っこちてるし、まあなかなか狭き門ってとこです。(倍率50倍なんだから)。来年ももちろん挑戦するぞ。
別になまけてる訳じゃないんだけど、この秋は東京でコンサートが無い。って言うか、年内は無い。こんなに長い間ライブが無いのは珍しい事です。アルバム発売とか「待ちあわせコンサート」とか何かないと、なかなか出来ないものなんです。
その代わりにあっちこっち日本を旅して回ります。充実したスケジュールをご覧下さい。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
11月9日 京都「都雅都雅」 共演:藤井一彦 (グルーヴァーズ)
(問)06-357-9990 (サウンドクリエーター)
12日 松本 音楽文化ホール 共演:ロケット・マツ
(問)0263-35-4018(たつのこ書店)
13日 伊那 信州大学学園祭 農学部 1:30~
23日 秋田 伝承館 (問)0187-54-2279(かのうさん)
24日 山形 ストリートシャッフル (問)0236-41-9029
26日 盛岡 AUNホール 共演:ロケット・マツ
(問)0196-51-7207(クラムボン)
27日 郡山 カヴァーズ 共演:ロケット・マツ
(問)0249-39-3135
29日 豊橋 バークレー (問)0532-55-2645
12月23日 倉敷 音楽館 (086-434-2723)
(問)08669-3-9259(岡部)
★『THE MAN IN ME』★
??ぼくの中のぼくとディラン???
と題するライブが大阪と名古屋で行われます。友部の訳詞にるボブ・ディランの歌がたっぷりと聴けます。乞うご期待。
12月24日 大阪 バナナホール 共演:藤原カオル(G)
(問)06-361-6821
28日 名古屋 クアトロ 共演:ロケット・マツ(P)
(問)052-962-1207 (ジョイナス)
●ラジオの公開録音があります。
11月3日、静岡放送「フォーソングフォーエバー」という番組で高田渡と友部が出演。コンサートは1時からしずぎんホールユーフォニアでそれぞれ30分くらい歌う予定。
●来年1月には、恒例の「MANDA-LA2新春うたいぞめ」
があります。4日間日替わりメニューでやる予定ですが、まだ内容は未定。新曲をバシバシ歌うぞっていう気持ちだけが決定しています。
この新聞の定期講読希望の方は1回100円です。何回分かまとめて、現金、切手、郵便振替などでお申込み下さい。その際に、VOL.○号から希望と明記の事。(だいたい年7回発行) ではまたね。
…… ぼくの買い物シリーズ 45 …… 宝石 友部正人
VoL.57 1993・12・20発行
暮れも押し迫って気ぜわしい頃になんでまた新聞なんてとお思いの方もいらっしゃるでしょうが、こんにちは。
今年の冷夏にもめげず、全国の方々からいろんな実りの秋冬物を送って頂きました。じゃがいも、かぼちゃ、山芋、大根、生たまご、みかん、りんご、柿、蕎麦、天然酵母パン、などなど。ほんとに友部は幸せ者です。こちらから送り返せるものは歌い続けることだけだなあ。
前号であんまり行きたくなさそうにニューヨーク行きの事を書いてしまいましたが、なんと見ると聞くとじゃ大違いで、素晴らしく良いところでした。たった一週間しかいられなかったので、もっとゆっくり行きたいです。むこうにアパートを借りてのんびりしたいなどと、どんどん話はふくらんでいます。
ニューヨークはちっとも恐ろしくなんかなくて、人も東京よりずっと少なく、銀座みたいな古い街でした。友部は一週間の滞在のわりにはライブもいくつも見に行ってたし(ジェリー・ジェフ・ウォーカー、ミーターズ、ダーティダズン・ブラスバンドetc )、メトロポリタン美術館にも、楽器屋にも、タワーレコードにも、フリーマーケットにも行きました。土砂降りの中でハローウィンのパレードも見たし、セントラルパークも散歩したし、ああもう文句ない観光をしちゃった。
久しぶりにCMをやりました。アウディのナレーションを頼まれたのですが、なにせ免許を持たない友部は、アウディがいったいどんな車なのか最後まで知らずに、この仕事を無事やりおえました。(まあ、私だって知らないけど)
お正月の三が日にTVで流れるそうですが、その後はまだ未定だそうです。見てくださいね。
前回はヘーベルハウスのCMで、やはり家も土地も持ってない友部がナレーションをやって、ギャラのかわりに家をくれないかなとか言って制作会社の人に笑われていました。
さて新しいCDの話題です。新曲のアルバムのほうはちょっとあとまわしにして、企画物のスペシャルなアルバムをつくることになりました。矢野誠さんとの合作です。作詞と歌が友部で、作曲とアレンジが矢野さんで。矢野さんとはもう何年も前に、一緒にたくさん曲を作って渋谷のジァンジァンで発表会を開いたりしていたのですが、その歌たちがやっと日の目を見ることになります。もちろん新曲も何曲か書き下ろしています。
1月6日からレコーディングに入るので、ライブの合間を縫ってリハーサルも二人で始めているところ。友部の意外な一面が出せればいいなと思っています。お楽しみに。
さて恒例の新春ライブatMANDALA2です
1月13日(木)ゲスト 矢野誠
14日(金)ゲスト 中尾勘二、関島岳郎(exコンポステラ)
15日(土)ゲスト 片桐麻美、藤井一彦
16日(日)ゲスト 吉野弘志、知久寿焼
※ 13,14日は6時半開場 7時半開演
15,16日は5時半開場 6時半開演
料金:前売り3000円 当日3300円
問い合わせ:まんだら2(? 0422-42-1579 )
初日は、レコーディング直後でテンションの高い矢野さんと友部の二人で新しいアルバムからの歌を中心に。矢野さんはピアノで。次は2日目です。コンポステラという美しい音楽をやる楽団があったのですが、篠田昌己さんが1年前に亡くなられてコンポステラもなくなってしまいました。今年の1月に一緒にやろうとしていたのに。それで篠田さん以外のメンバーの方と1年後にやります。3日目は、ボブ・ディランのカヴァーをレコーディングしたということが共通の話題かな、の3人。歌を歌うゲストなので友部はちょっと休憩できるね。最終日はウッドベースの吉野さん。吉野さんには一度レコーディングに参加してもらったことがあります。そしてその吉野さんご指名の知久くん。知久くんはいろんな楽器を持ち替えて活躍してくれることでしょう。
とまあコンサートのお知らせでした。どの日も違う内容なので、出来たら全部見て欲しいな。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
12月26日 府中の森芸術劇場 『Human Love Aid』
骨髄バンク登録推進キャンペーンコンサート
出演者:パンタ、泉谷しげる、おおたか静流、CHAR、ミッキーカーチス、友部正人他
12月31日 川崎クラブチッタ オールナイトコンサートに出演。
1994年
1月29日 甲府 ハーパーズミル 0552-32-2974
2月はライブは有りません。
3月26日 浅草 木馬亭 出演:つれれこ社中 友部正人+片山広明+ロケット・マツ
この新聞の郵送希望の方は、1回120円です。(郵便の値上げの為、ちよっと高くなりました。)何回分かまとめて、現金、切手、郵便振替などでお申し込み下さい。その際にVOL.○号から希望と明記の事。(だいたい年7回発行)ではまた来年。ごきげんよう。
…… ぼくの買い物シリーズ 46 …… 片山健さんの油絵 友部正人
VoL.58 1994・2・28 発行
25年振りの大雪が東京に降った2月でしたが、みなさんいかがお過ごしですか。大雪の日は私たちは名古屋にいて、せっかくの大雪を体験することはできませんでした。ああ残念。
1月は友部は矢野誠さんとの合作のアルバムレコーディングに明け暮れ、マンダラ2でのライブを4日間頑張り、2月は矢野誠さんとのレコーディングの仕上げをしました。(ミックスダウンやマスタリング)。それからアルバムジャケットの撮影旅行。写真撮影はいつもの小沢忠恭さん。1泊2日の旅は何だか楽しくて、仕事に行ったとは思えない程でした。
それ以外は友部はやはりボブ・ディランに尽きるでしょう。
武道館2日間はもちろんのこと、名古屋公演にも行ったし、追加公演の浦和へも。友達に譲ってもらったチケットがすごくいい席で(前から4番目とか6番目)友部は興奮してました。
矢野誠さんとの合作アルバム『雲のタクシー』の発売は6月21日。(MIDIレコードより)。全11曲。
86年から89年にかけて矢野さんと友部で作ってきた歌が主です。アルバム後半の4曲がこの秋から冬にかけて作られた新曲。90年に宝島から出たライブビデオ『船乗りたち』の中に3曲(うち1曲はタイトルバックだった)入っていたのですが、こうしてCDになってみなさんに聴いて貰えることになるなんて、あの頃は思ってもみなかったわけで。
♪収録曲♪
1.花 7.消えた名前
2.風の色を見ていたら 8.おしゃれな服
3.大きな大きな女の歌 9.冬時間
4.星のつぶやき 10. 防波堤
5.夕日の町から 11. 雲のタクシー
6.雪国
★「待ちあわせコンサート」のお知らせ
久しぶりの「待ちあわせ」です。前回のどんとからもう1年振りということになりますね。今回ゲストに来てくださる方はおおたか静流さんです。おおたかさんの歌声はCMでよく耳にしていて、一度聞くと忘れられない声なので、以前から興味を持っていました。昨年末の骨髄バンクキャンペーンのコンサートに二人とも出演していて、知り合ったんですが、話してみるとおおたかさんは昔から友部の歌が大好きだったとのこと。うれしくなって、コンサートの共演を持ちかけると、是非にという返事をいただきました。おおたかさんは古い歌のカバーをたくさん歌ってるので、友部もいろいろ披露できれば、と考えています。会場は久しぶりの円形劇場でうれしい。
★「おこぼれ音楽会」のお知らせ
「おこぼれ音楽会」と題されたコンサートの第3回目のゲストで友部が出演します。主催のつれれこ社中というバンドは、友部の十数年前から友達の鈴木さんがメンバーの、ちょっと変なバンドです。友部はテナーサックスの片山広明と、キーボードのロケット・マツと一緒に演奏します。春の浅草なんて楽しそうだし、みんなで来てね。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
3月13日(日)福山 ポレポレ 0849-25-5004
7時開演 2500円+ドリンク代
26日(土)浅草 木馬亭 共演:つれれこ社中
5:30開場 6:00開演
前売り3500円 当日4000円
(問)(電話予約)0429-49-2588(スズキ)
(木馬亭)03-3844-6293
4月8日(金)アケタの店 梅津和時続々々々大仕事のゲスト
7:00開場 7:30開演
前売り3800円 当日4000円
(問)03-5478-0453 (アイスリープロモーション)
5月8日(日)青山円形劇場 第13回待ちあわせコンサート
ゲスト おおたか静流
4:30開場 5:00開演
前売り4300円(3月12日よりぴあで発売)
(問)03-3405-9999 (SOGO)
実は引っ越しします。中目黒です。今の家には8年も住んでいたのでそろそろね。3月の中旬には移るので、あと少しで連絡先も変わります。
新しい住所は 153 目黒区上目黒3の20の2 101号 3714-3271 都心に住むのはなんと18年振りです。わくわく。
この新聞の郵送希望の方は、1回120円です。何回分かまとめて、現金、切手、郵便振替などでお申込み下さい。その際に、VOL.○号から希望と明記のこと。(だいたい年7発行) ではまた、ごきげんよう。
…… ぼくの買い物シリーズ 47 …… 長ぐつ 友部正人
VoL.59 VoL.60 1994・6・25 発行
梅雨でじめじめした毎日が続く東京ですが、みなさんお元気ですか。ニューヨークのMOMAで買ったカッコいい傘を持っている私は、雨の日もまた楽しいものですが。(その傘は布の部分が二重になっていて、外側は黒で内側はなんと、一面青空に白い雲が浮かんでる。)
●5月の友部は、おおたか静流さんとの「待ちあわせコンサート」で張り切る。女の人がゲストだと華やかでいいなぁ。おおたかさんの持ち歌の「悲しくてやり切れない」や、「ゴンドラの唄」を友部も歌わせてもらいました。おおたかさんの豊かな歌声に円形劇場の天井も揺れていました。360°の客席だったので友部やおおたかさんの真後ろの席だった人はごめんなさい。でもめずらしかったでしょ。このコンサートで初めて一緒に演奏してもらったピアノの福田さんには、今録音中の友部のレコーディングにも参加してもらいました。
それから仙台、青森、函館へ歌いに。青森では恐山にも行きました。函館は寒かった。やっぱり北海道なんだ、と実感。青森のライブの時、会場のギャラリーで写真展をやってもらった私は、調子に乗って、また7月に名古屋でもやることになりました。被写体は友部が多いと思われますので、友部ファンの人にも見て欲しいな。(ふらんく・K・みやざき052-763-4436)
●6月の友部は、1日からレコーディング開始。2年半ぶりのニューアルバムです(10月発売予定)。13曲くらい録音の予定。参加ミュージシャンも多数で、MOJO CLUB、ボ・ガンボス、梅津和時とブラスバンド、ピアノの福田さんやストリングスの人達や、他にも大勢の方に参加していただく予定です。
そして、レコーディングの合間をぬって、7月の矢野誠さんとのコンサートのリハーサルもやってる。新曲を作ったりもしていて、なかなか力が入っている模様です。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
友部正人&矢野誠「雲のタクシー」発売記念ライブ
7月6日(水)渋谷クアトロ 6:00開場 7:00開演
(問)03-3405-9999(SOGO) 4500円
※レコーディングメンバー多数参加。
9日(土)大阪クアトロ 6:00開場 7:00開演
(問)06-882-1224 (グリーンズ) 4120円
11日(日)名古屋クアトロ 5:00開場 6:00開演
(問)052-962-1207(ジヨイナス) 4120円
★チケットはぴあ、セゾンで発売中。
友部正人ソロライブ
12日(火) 豊橋バークレイ(問)0532-55-2645
24日(日)小樽 (問)0134-29-0110(満月洞)
26日(火)阿寒郡鶴居村(問)0154-65-2400(風来坊)
27日(水)厚岸町 (問)0153-52-5277(中島)
29日(金)帯広豊頃町(問)0155-36-1775(ふるさと十勝
31日(日)札幌ペニーレーン(問)011-631-7615(三上)
8月2日(火)旭川 志乃 (問)0166-34-1498(野澤)
◎8月21日シングル『朝は詩人』発売!
10月に発売予定のアルバムに先立ち、JRAのCMで好評オンエア中の「朝は詩人」を始め、「私の踊り子」、「夜は言葉」の3曲入り。ミディレコードより。
◎6月21日に『雲のタクシー』と同時に発売されたシングル『おしゃれな服』は「おしゃれな服」も「花」もシングルバージョンです。アルバムのとは演奏も違うし、唄も違う。ぜひ聴き較べてみて下さい。あなたはどちらが好きですか。
…… ぼくの買い物シリーズ 49 …… 顔 友部正人
VoL.61 1994・9・6 発行
ひどく暑かった今年の夏だったのに、9月に入ったとたん急に秋の気配のする東京ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
8月21日に発売になったシングル盤『朝は詩人』はもう聴いていただきましたか。新曲が3曲入って1000円というお買い得価格です。11月21日には待望のニューアルバムが発売されますが(なんと2年半ぶり)、それまで待ち切れない事でしょうし、内容も少し違います。収録曲の「夜は言葉」をギター一本の弾き語りで歌っています。アルバムのヴァージョンではピアノ、ウッドベース、ヴァイオリンなどがバッキングを務め、ヴォーカルのテイクも違います。それにジャケット写真も見て欲しい。なんて、私事で恐縮ですが、写真は私が担当してます。ついでに、11月のアルバムの写真も私が担当しています。ので、ぜひそちらの方も楽しみにしていて下さいね。
●7月の友部は『雲のタクシー』の発売記念コンサートを。東京は総勢7人の編成で、アルバムのサウンドに近い音を再現。
名古屋と大阪は、友部と矢野誠の他にはギターの水谷紹の3人で頑張る。その後豊橋で友部のソロのライブをやって、24日からは北海道へライブツアー。それにしても今年の北海道は暑かった。連日30度を越える気温で、東京よりもずっと日差しが強いのか、二度程日射病になってしまいました。でも旅はとても楽しくて、温泉に入ったり、釣りをしたり、セスナに乗せてもらったり、行く先々で主催者の方や友人たちのお世話になって、友部ははしゃいでいました。私も11月に発売のCDの写真が撮れたので有意義な旅でした。
●8月の友部は、7日に梅津和時・大仕事のアンコールを南青MANDALAで。板橋文夫(P)、井野信義(B)、梅津との豪華メンバーでまたやれてうれしかった。
そして、アルバムのトラックダウンとマスタリングをすませてから沖縄へ。噂に聞いていたエイサー(お盆の祭り)を一度見たいと前に友部が言っていたら、この時期に那覇でのライブを企画してもらえたのでした。主催者であるパナリ本舗の野田さんの車で、2日間エイサーの追っかけをして、大満足。毎年見に行きたくなる気持ちがよくわかったよ。
最後に、27日は恒例の福島県船引町の「かぼちゃ小屋」で一泊付きライブ。お酒やおいしいものを持ち寄っての宴会がたまらんです。
それから、「待ちあわせ」コンサートの打合せも始まっています。山口君と二人してどんな歌を聞かせてくれるのかな。
第14回「待ちあわせ」コンサート ゲスト 山口洋(ヒートウエイヴ)
10月15日(土) 6:30開場 7:30開演
川崎クラブチッタ(044-246-8888) 前売り3605円
チケットはぴあ、丸井チケットぴあで好評発売中。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
9月11日 フリーコンサート「夏の楽園」
尾張旭市 森林公園野外ステージにて。12時~
出演:SAIBAIS 、光玄、上野洋子、友部正人
(問)052-261-6503(ステージフライト)
20日 片桐麻美のライブにゲスト出演。
南青山MANDALA (5474-0411)
8:00開演 3500円(1ドリンク付)
25日 長野市 ネオンホール (0262-37-2719)
10月15日 「待ちあわせ」コンサート 上記参照。
20日 京都 磔磔 (075-351-1321) ソロライブ
3500円(1ドリンク付)
22日 岡谷 小さな絵本美術館
(問)ワン&オンリー (0266-53-5918)
23日 松本 上土ふれあいホール
5:30開場 6:00開演 前売り2800円
(問)たつのこ書店(0263-35-4018)
待望のニューアルバム『奇跡の果実』11月21日発売!
収録曲:朝は詩人/奇跡の果実/ボスニア・ヘルツェゴビナ/カルヴァドスのりんご/夜は言葉/終わり、はじまる/私の踊り子/夜よ、明けるな/夜明けにいちばんちかい旅人/50歳になってから歌うラブソング/黒い犬/傘の行方/ 全12曲トータルタイム69分の超大作。
…… ぼくの買い物シリーズ 50 …… ゆかた 友部正人
VoL.62 1994・11・13発行
みなさんいかがお過ごしですか。
久し振りの新聞です。実は今、ニューヨークに来ています。10月28日からこちらでウィークリーマンションを借りて、2週間の予定で滞在中。ちょうど一年ぶりです。今回は友部の好きなビレッジや、私の好きなソーホーの近くに部屋があるので、毎日歩き回って楽しんでいます。マンハッタンに住んでいる友だちに会ったり、週末にはイサカまでグレイハウンドバスで出掛けたり、近所の小さなクラブにマーク・リボーのライブを(すごいかっこよかった)聴きに行ったり、美術館やギャラリーや公園に行ったり、トシ・カザマさんのスタジオで彼の写真を見せてもらったり。
そして友部はデイヴ・ヴァン・ロンクにブルース・ギターを教えてもらうという念願のプランを(去年来たときにデイヴに頼んでいた)、実行に移したのでした。
来年はアパートを借りて、一年くらい本格的にNYに住むつもりですよ、なんて会う人ごとに友部は言いふらしています。
言い出したら聞かない性格なので多分実現するでしょう。
●第14回待ちあわせコンサートは、ゲストに山口洋さんを迎えて、大変盛り上がりました。アコースティックなライブを想像していた皆さんの予想を大きく裏切って、久しぶりのバンド編成で。ヒートウエイヴのライブを前に見た時にすっかり気に入ってしまった友田真吾(D)と細海魚(key) 、それから久しぶりにあるライブで友部と再会した寺岡信芳(B)に声をかけて。評判の良かった曲は山口君が歌った「誰もぼくの絵を描けないだろう」や友部の「びっこのポーの最後」などで、バンドでやるとやっぱりいいなぁ。この日のためにふたりで3曲も共作したのですが、どの曲も良くて、レコーディングしてくださいとの声も多かったです。また一緒にやろうね。
●いよいよまもなく友部のニューアルバムが発売。
12月には発売記念ライブもあります。今作はアルバムの内容が盛りだくさんなので、コンサート時のメンバーを考えるのが大変でしたが、東京の会場がグローブ座という非常に美しいオペラハウスなので、アコースティック編成で歌います。ヴァイオリン太田恵資、ピアノ福田裕彦、ベース寺岡信芳(東京公演は3人編成。大阪、金沢、名古屋は太田恵資のみ)のサポートで新作を披露しますのでぜひお越しくださいませ。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
11月18日 新潟三条市 ビックビートホール
(問)0256-33-6411
19日 十日町市 ピーターパン 6:30開演
(問)0257-65-2624(貝沢) 前売り2000円
22日 下北沢 Que 7:30開演 (問)3412-9979
有山じゅんじとジョイント。前売り3000円
12月2日 大阪 バナナホール 7:00開演
(問)06-361-6821 前売り3500円
3日 金沢 ジョーハウス
(問)0762-22-5960
4日 名古屋 クラブクアトロ 6:00開演
(問)052-962-1207(ジョイナス) 前売り4120円
6日 高山 ピッキン
(問)0577-34-5356(ピースランド)
20日 東京 パナソニック・グローブ座 6:30開演
(問)03-3405-9999(SOGO) 前売り4120円
今年の大晦日もまた川崎クラブチッタで過ごすことになりました。ボ・ガンボスのオールナイトコンサートにゲストで呼んでもらったので、楽しい年越しになりそうです。
●またまたシングルが出ます。1月21日発売。 『夜よ、明けるな』(シングルバージョン) MIDI MDDS-68 C/W「ゆうれいなんていかしてる」 2曲入り900円
書きはじめたのはNYだったのに、今はもう東京に戻って来ていてこれを書いています(時差ボケで真夜中に)。国内の旅も毎月一度はしていますが、全部仕事の旅なので、今回のような全く用事なしの2週間はなんとのびのびしたことでしょう。
朝起きてから一日のスケジュールを決めるなんていいよねぇ。
友部はギターやワープロも持って行ったけど、あんまり触っていなかったです。たまった仕事が待っている日本には帰りたくないようと言いながら、帰ってきましたとさ。ではまた。
…… ぼくの買い物シリーズ 50 …… デイヴ・ヴァン・ロンクの古いレコード 友部正人
VoL.63 1995・1・19 発行
今年初めての新聞です。発行するのが遅れたために、1月のライブ情報で間に合わなかったのがありました。
1月14日の京都の八木町と、15日の大阪のバナナホール
14日は友部のライブでゲストに片桐麻美さんを迎えて。主催者のたっての希望で実現しました。すごい雪で旭川出身の片桐さんはうれしそうでした。そして15日は片桐さんのシリーズコンサート「ジャックナイフポエトリー」の共演で友部が。ふたりで充実したコンサートをすることができて、その日はひどく酔っぱらった友部でした。16日は片桐さんとマネージャーの堀越君と私たちは大阪でのんびり過ごして、夕方東京に帰って来たのですが、なんと翌朝にあの大地震。神戸には友部の友だちも何人もいます。心配で一日中テレビのニュースを見ていましたが、よく知っている三宮駅のあたりや、伊丹駅(私の実家が近い)などが画面に写るたび、胸がつぶれる思いです。神戸のライブハウスのチキンジョージも半壊だそうで、3月に予定していたライブ(27日)ももちろん中止ということです。
いまは地震のことでやり切れない気分ですが、楽しかったいくつかのコンサートについて、報告です。
●「奇跡の果実」発売記念コンサートは大阪と名古屋は太田恵資さんとふたりだけで、古い曲もまじえながら20曲を披露しました。太田さんはヴァイオリンやマンドリンやたいこやボーカルまで駆使して、全然飽きさせないステージを展開。さすがでありました。東京は当初スケジュールの調整がつかなかったウッドベースの井野信義さんに、参加してもらえることになって、ダブルベースという贅沢なコンサートに。ウッドベース、エレキベース、ピアノ、ヴァイオリンそれぞれとのデュオもあり、盛り沢山なコンサートでした。それと会場の美しかったこと。せっかくのオペラハウスなので、1曲だけマイクなしで歌ってみましたが、なかなかでしたよ。
●新潟の三条市と十日町、高山市などの地方都市にも行ってきました。最近いなかの方に出掛けて行くのがとても楽しくなってきました。関西で生まれ育って、19歳からずっと東京に住でいる私は殆ど日本のいなかを知りません。友部と共にツアーもたくさん経験したけど、今までそんなに興味がなかったのに、今頃になってなんだかおもしろい。去年もあっちこっちに出掛けましたが、地方に住む人達の暮らしぶりやテンポがいい感じなのです。いなかに家を持って、NYと東京にアパートを借りるのが最近の友部の夢なんだそうです。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
1月21日 甲府ハーパーズミル 0552-32-2974
28日 新横浜スペースオルタ 045-472-6349
with 太田恵資(vi), 寺岡信芳(b)
6:30開場 7:00開演 前売り2500円 当日2800円
2月4日 下田市吉佐美アーネストハウス 0558-22-5880
(問)0558-23-2845 (スパイスドック)
7:00開場 7:30開演 前売り3000円 当日3500円
16日 南青山マンダラ 03-5474-0411 8:00pm開演
with 寺岡信芳(b),友田真吾(d)
18日 高松ライブキース
共演 高須賀満さん&(問)0888-62-2255
19日 高知ギャラリーほった
20日 大正町
・・・・友部正人&有山じゅんじ at大阪&京都・・・・
3月29日大阪バナナホール 06-361-6821
6:00開場 7:00開演 前売り3500円 当日4000円
(ぴあで発売。1ドリンク付)
30日京都たくたく 075-351-1321
6:30開場 7:30開演 前売り3500円 当日4000円
(ぴあで発売。1ドリンク付
4月1日 倉吉ロフトハウス 0858-22-0066
●大晦日のクラブチッタで、ボ・ガンボスと念願の共演をやっと果たした友部はバンドで4曲、どんととKYONとで2曲、どんととふたりで1曲を歌いました。新しいアルバムの中の曲をライブで再現することができて、友部は大満足。
●1月21日発売のシングル「夜よ、明けるな」は、キーボードにKYON、ギターに玉城宏志と山口洋、ドラムに石坪信也、ベース大野由美子のメンバーでアレンジはKYONが担当。歌詞も少し増えていてアルバムとはまた違った趣に。カップリング曲「ゆうれいなんていかしてる」は演奏がボ・ガンボス。
●正月は6日にどんと一家に誘われて、伊豆下田へ一泊二日の旅へ。2月に友部もライブをやるアーネストハウスというペンションで、どんとたちのバンド「海の幸」のライブがあって、ペンションにも泊まれるし、というので行ってきました。ライブはたまの柳原君もゲストでアコーディオンなどを弾いてまして、友部も1曲歌ったりしてました。翌日はどんとの運転する車で、どんと一家とゆっくり温泉に入って、水族館ではしゃいだ後はごはんを食べて、と下田をいろいろ案内してもらい、踊り子号で家路に着きました。すごくいい所なので、2月のアーネストハウスのライブが待ち遠しいな。
ではまた次号で。
…… ぼくの買い物シリーズ 51 …… ガラスペン 友部正人
VoL.64 1995・3・20 発行
寒い冬も来ないまま春一番が吹いてしまった東京ですが、いかがお過ごしでしょうか。
●毎年1月に歌いに行っている甲府のカレー屋「ハーパーズミル」も今年で10周年で、10回目になるライブも21日に開かれ、大きなケーキでお祝いしました。去年からは店内で展覧会もやっていて、今年は水彩画がめでたく売れて、友部は得意です。(買ってくれた人はよく知ってる人だけど)
●2月16日はドラムとベースと友部の3人で、激しくかっこいいライブを南青山のマンダラで。DMとか出さなかったせいなのか、お客さんが少なくて残念な気持ち。でもライブハウス位でDM出すのも大変だしなあ。でも情報誌まめにチェックする人も最近少ないだろうし。困った、困った。
●18日からは四国へ。高松、高知、窪川町を高知の歌い手、高須賀満さんとツアー。高知の日曜市に行ったし、大正町市場では満腹になるまで買い食いしたし、高須賀さんの車で寄り道をしながらした旅は楽しかった。窪川町ではすごくおいしい有精卵のたまごやニラやお米をあとで送っていただいて、もうこれらは通販仲間です。その後瀬戸大橋を渡って、観光で倉敷に一泊したあと、長田の歌い手、光玄に会いに神戸へ行って来ました。テレビなどで見るのと実際の光景は全然違っていて、とにかく想像以上に恐ろしかった。写真も撮ったけど、東京に戻ってからも、光玄と犬の写真しか焼けなかったのでした。
最近の友部は、有山じゅんじと二人でライブをいくつかやるので、一緒に歌を作ったりして、リハーサルだってそれはもう熱心にやっています。ぜひ聴きに行ってください
去年行けなかった九州や、もう7年ぶりの山口へもソロで歌いに行きますよ。待っててね。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
4月13日 江古田バディ 梅津和時「新・大仕事」に出演。
6:30開場 7:30開演 前売り3800円
(問)5478-0453(アイスリープロモーション)
*総勢9名のブラスバンドで歌います。すごいぞ。
17日 春一番 バナナホール編 (06-361-6821)
7:00開演 前売り3000円
共演:MOJO CLUB、近藤房之介
29日 秩父 ホンキートンク 0494-62-0728
共演:有山じゅんじ
(問)5486-8771(UKプロジェクト)
5月10日 山形 (問)0236-24-3511(サンセットスタジオ)
11日 仙台 ヤマハホール 022-213-7575(ヤマハジョイナス)
(問)022-267-4379(ヤンレイ)
13日 青森 1/3 0177-77-4770
15日 函館 あうん堂 (問)0138-22-3946(太田)
16日 ニセコ ニセコ高原ユースホステル
(問)0163-44-1171(久保)
17日 小樽 くれよん舎 0134-27-0706
23日 山口 ラグタイム 0839-25-6843
24日 大分 DRUM TOP’S 0975-33-0467
26日 長崎 ごはん 0958-25-3600
27日 福岡 GAYA(イムズビル8F)
6:00開場 6:30開演 前売り4120円
(問)092-712-4221(BEA)
30日 吉祥寺マンダラ? 0422-42-1579
共演:谷川賢作(P)、水野俊介(B)
今年もささやかながら、小野由美子の写真展があります。5月13日青森のライブ会場の「1/3」と17日小樽の会場の「くれよん舎」で。販売もします。あと福岡の会場でもやるかも。 東京は6月に下北沢のラ・カーニャでやります。お酒を飲むついでにぶらりと見てくださいね。
東京は今日、サリン事件で大騒ぎです。日比谷線をよく利用する私たちは特に強く腹を立てています。
ではまた。
…… ぼくの買い物シリーズ 52 …… 生ピーナッツ 友部正人
VoL.65 1995・6・9発行
しばらく振りの新聞です。今月はほとんどライブがないのをいいことに、のんびり構えていました。 この2ケ月間をちょっと振り返ってみると、
●まず4月13日の梅津和時「新・大仕事」では、2年前より新曲も増やし、より充実したブラスバンドでの演奏でした。10月に渋谷クアトロでのアンコールももう決まっています。友部正人+ブラスバンドのスタイルは定着しつつあります。
●春一番コンサートは、まずバナナホール編。友部はMOJOCLUBと共に、「奇跡の果実」や「黒い犬」をレコーディングメンバーで歌うという快感に酔ってました。MOJOとは、東京では今まで何度もライブやレコーディングを一緒にしてもらっていますが、大阪では初めてで、関西のみなさん楽しんでいただけましたか。そのあと5月3日大阪城野音ではムーンライダースの武川雅寛とふたりで。後半は有山じゅんじがギターで飛び入りしてくれて、ますます美しい演奏となりました。
●そして、5月10日から東北&北海道への旅へ。どこも1年振りのライブです。今回のツアーの特徴は、毎回、歌う歌や曲順が殆ど同じだったことかな。今までは毎日同じメニューで歌うなんてバンドツアーの時以外はやらなかったのに、今は何度も同じ歌を歌うのが楽しいのだって。
山形、仙台、青森、函館、小樽は毎度おなじみですが、今回初めての場所はニセコ高原の「プーハウス」です。羊蹄山のふもとの、広々と何にもない場所にあった廃校を改造したユースホステルで、元の体育館でコンサートをやりました。ご主人の久保さんはアコーディオンの名手で、友部の歌の前に30分位演奏されたのですが、素晴らしい腕前で、圧倒されました。
●東京に戻ってしばらくしたら、今度は西へ。最初は山口の湯田温泉にあるラグタイム。友部は7年振りで、私は13年振りでした。が、町並みも、以前会った人もそんなに変わっていなくて、なんか不思議な気持ちがしました。
大分は初めてのライブハウス「ドラムトップス」で。マスターの坪井さんがなんかとってもいい奴で、毎年歌いに来る約束を固く交わしたのでした。
長崎は前から友部のライブをやってくれていた吉村さんが、初めて自分の店を持って、そのお祝いのようなコンサートでした。「御飯」という店で、御飯はもちろん、水やお酒や店の内装にも主人の思いの行き届いているいい店でした。
福岡は何度かやらせてもらっているGAYAホールで。写真展も会場内でやりました。これから毎年歌と写真でやりましょうとイベンターのBEAの人にも言われました。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
6月25日 豊橋バークレイ 0532-55-2645
7月7日「夜よ、明けるな」七夕コンサート
セシオン杉並(東高円寺) 6:30 開演 1500円
(問)3317-6621 (社会教育センター)
メンバー:福田裕彦(P)、太田恵資(V)、井野
信義(B)
9日 近江八幡 「酒游館」
(問)0748-32-3451(イシオカ書店)
※小野由美子写真展有り。
10日 名古屋クアトロ 052-264-8211
共演: 武川雅寛(V)
14日 札幌「GEE」 011-251-4417
15日 釧路「MOOホール」フィッシャーマンズワーフMOO5F
(問)0154-43-0688(奈良) ゲスト:奈良裕之
16日 富良野 ピルカフラヌイチャシ
(問)0167-23-1890(山谷圭司)
18日 旭川「志乃」 0166-22-2461
(問)0166-34-1498(野澤)
左のスケジュール欄にも書いてますが、7月7日のコンサートは杉並区が主催なので、たったの1500円で素晴らしいライブが見られます。去年グローブ座でやった豪華メンバーで。売り切れ間近ですので、チケットはお早めに。
もうひとつ耳寄り情報は、7月29日上野水上野外音楽堂でなんとフリーコンサートが開かれます。出演者は、高田渡、どんと友部の3人です。タダですから、ピクニック気分でビール片手にどうぞお越しください。詳しくは6月20日発売のぴあ「ぴあショップニュース」を参照のこと。
それではまたね。
…… ぼくの買い物シリーズ 53 …… 楽しい工作 友部正人
VoL.66 1995・7・24 発行
太陽の光がどういうふうだったか忘れてしまうくらいの毎日で、たまに東京を抜け出しては青空を眺めていました。特に北海道はやはり最高でした。やっと晴れの日が続くようになった東京からこんにちわ。みなさんの辺りはどんなですか。
●7月7日、半年ぶりのホールコンサートは大盛況でした。やっぱり入場料が安いのはいいね。杉並区の税金でまかなった訳だけど、大勢の人の前で歌う友部の気持ち良さは格別だし、PAや照明も充実してるし、メンバーもいいし、聴きに来る人だって嬉しいし。これからはスポンサー大歓迎ですね、なんて。 新曲や古い曲も入れての15曲。アンコールは3曲も歌ってしまい、去年のグローブ座の時みたいにおおたか静流さんが飛び入りでコーラスを。打合せもなしで突然舞台に上がって来たおおたかさんに友部はすごくびっくり&喜んでいました。
●9日の近江八幡は酒蔵の「酒游館」で。すごくいい天気でクーラーのない会場はすごく暑かったけど、おいしいお酒も飲み放題だったし、私の写真展も楽しんでもらえました。主催者の奥村さんの運転する車で、翌日は名古屋のクアトロへ。5月の春一番で共演したムーンライダースの武川雅寛と一緒に演奏しました。武川さんは函館のハイジャック機の乗客の一人だったので、事件の事をいろいろ聞きました。まったくひどい話だ。
●14日からは北海道へ。札幌はトマトスをやっていた松竹谷清が働いている「gee」で。お店には元スカイドック・ブルースバンドのギター金安彰や、毎年友部と札幌でセッションしている三上敏視らがギターを手に友部を待ち受けていました。
もちろん清もギターを取り出して、それぞれのギタリストをバックに歌うというなんだかお得なライブでした。
15日はいつ行っても寒い釧路へ。ライブの翌朝、釧路湿原の水門をめざして走った友部ですが、道を間違えたりして、1時間走ってもたどり着けず、また引き返したそうで、お疲れさま。ツアー中も走るのをさぼらないジョガーです(笑)。
富良野は彫刻家の山谷さんという人が山の中に造った石の家の前で。アンコールだけ家の中で歌いましたが、まきストーブとろうそくの明かりだけで(電気はないので)、とてもきれいでした。石に響くのか、声もギターもいい音に鳴るのです。
18日は旭川。去年は倒れるかと思ったくらい暑かった「志乃」の中も今年はまあまあ大丈夫でした。北海道は普段はクーラーのいらない気候なので、去年のような猛暑だと大変な事になるそうです。近江八幡のライブで、友部の前に歌った長井見くんが来てくれて、2曲歌ってくれました。長井くんは池田町に住むお坊さんで、去年まで京都でバンドをやっていたそうです。15日の釧路にも聴きに来てくれて、その時は時間がなかったので、旭川で歌ってもらいました。いい歌を歌うんだよ。
19日は小樽へ遊びに行きました。ライブがあるとなかなか観光できないので、ぽんぽん船の松岡くんが案内してくれて、下赤岩山に登ったり、オタモイ地蔵で夕日を見たり、おいしいお寿司をお腹いっぱい食べて、と友部は大満足。
そして8月3日からは待望の夏休み。友部は今年はニューヨークへ行きます。今回はちょっと長く、9月中頃までの予定。
連載している「じゃらん」の原稿を書きためたり、やっと梅雨が明けたので、家中大掃除をしたり(タンスの中はかびだらけでした)、ニューヨークで短期に借りられるアパートを探したり、9月以降のコンサートの準備もしなくちゃならないし、しばらく友部正人オフィスも休業なので毎日忙しくしています。
が、どんととちほさんが今沖縄から来ているので、22日の「海の幸」のライブに飛び入りして歌ったり、中目黒のレストランで遊びのライブをどんとと柳原幼一郎と3人でやるし、上野も一緒だし、と楽しいライブもいくつかあります。
それから、トムズボックスから私の写真集がでます。きっと秋にはできている予定。今年、各地の写真展で展示した作品が中心になるかと思いますが、まだわかりません。通信販売やコンサート会場で売りますので見てくださいね。
それではまた。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
7月29日 上野水上野外音楽堂「たか・とも・どん」
出演:高田渡・どんと・友部正人 5:30開演 入場無料
☆友部は、東京ではめずらしいギター一本の弾き語りで。
9月23日 長野「ネオンホール」 0262-37-2719
30日 福井県三国町 みくに文化未来館 前売り3500円
出演: 加川良、どんと、友部正人 (問)0776-82-7200(三国町文化振興事業団)
10月15日 習志野「ブラックセイント」0474-77-9947
(問)0474-77-8901(ペンギン)
21か22日 新潟「オドウ」 共演:有山淳司
(問)025-222-2824(JBプロジェクト)
26日 渋谷「クラブクアトロ」 6:00 開場 7:00開演
友部正人With梅津和時&東京ブラスバンド 前売り3800円 (問)5478-0453 (アイスリープロモーション)
…… ぼくの買い物シリーズ 54 …… 卵 友部正人
VoL.67 1995・10・7 発行
ただいま。9月20日にやっとニューヨークから帰ってきました。8月3日に出発したので、今年の東京の記録的な猛暑は体験せずにすんで大変ラッキーでした。ニューヨークだって暑いのですが、湿度が低いので東京よりも大分過ごしやすいです。
毎日毎日マンハッタン中を歩き回って、バスや地下鉄の複雑な路線図もだいぶ頭に入ったかな。友部はアップタウンにいるときはセントラルパークを、ダウンタウンに住んでからはイーストリバー沿いをジョギングしていました。散歩したり、カフェに入ったり、友だちに電話したり、新聞を読んだり、買い物したり、と何でもないことが楽しくてしかたのない友部は日々の暮らしを心から楽しんでいました。ボストンとフィラデルフィアに数日出掛けた以外はずっとニューヨークにいて、新しい友だちも出来ました。
長く暮らしているとどんなに好きな町でもだんだん退屈になってきます。そろそろ東京にも飽きちゃったかな。
●戻ってきてすぐ、23日には長野の「ネオンホール」へ。ひどい時差ぼけで体調は悪かったのですが、久しぶりに自分の歌をたっぷり歌えてうれしそうでした。「ネオンホール」へは去年初めて歌いに行ったのですが、すっかり友部のお気に入りの場所のひとつとなっています。
●30日のみくに文化未来館でのコンサートのために、29日から三国へ。しっかりと観光もした後、加川良さんとどんとと友部の三者三様のライブが繰り広げられました。友部はもう定番となっている、どんとのギターとちほさんのベースでの「遠来」や「ぼくはきみを探しに来たんだ」を三国でも披露。私はこのコンサートのポスター用の写真を担当しました。7月末の暑い日、加川良さんとどんとと友部を江の電の車内で撮影したのだけど、遠足のような楽しい一日でした。
●10月1日は愛知県刈谷市へ。刈谷在住の絵描き木村昭平さんや新井君&朝ちゃんという若い絵描きの夫妻に呼ばれて、ミニライブ。おいしい軽食付きのまさに手作りライブでした。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
10月22日 新潟「オドウ」 共演:有山じゅんじ
(問)025-222-2824(JBプロジェクト)
26日 渋谷「クラブクアトロ」 6:00開場 7:00開演
友部正人with梅津和時&東京ブラスバンド 前売り3800円 (問)5478-0453(アイスリープロモーション)
※もうすっかりお馴染みのブラスバンド。CD「奇跡の果実」でしか聴いてない人は
ぜひ生のサウンドを体験してみて下さい。変なジャズメンの集団です。
11月12日 郡山「ラストワルツ」 0249-24-1654
18日 佐渡「アゲイン」 0259-52-2642
共演:遠藤ミチロウ
19日 柏崎「リトルトーキョー」 0257-21-1778
24日 那覇「酔ing」 098-869-6202
12月2日 京都 会場未定 共演:有山じゅんじ
(問)07716-2-3363(こひつじの苑・井上/中川)
5日 名古屋「クアトロ」 共演:有山じゅんじ
8日 大阪「バナナホール」
◎お知らせ
今月発売の矢野顕子さんのニューアルバム『ピアノ・ナイトリィ』で、友部の「愛について」を矢野さんが歌ってます。ライブでお聴きになった方もあるかと思いますが、CDでじっくりと聴いてみて下さい。もう一曲石川セリさんのために坂本龍 一さんと共作した「フロッタージュ氏の怪物狩り」もこのアルバムに収められています。矢野さんにゲストで来てもらった「待ちあわせ」コンサートの時に、この曲を矢野さんが歌いました。もうずいぶん前のことになりますが、その時の印象はちっとも薄れてなくて、こうしてまたCDで聴けてうれしいです。
全15曲。ぜーんぶピアノの弾き語りです。
前回お知らせしていた小野由美子写真集「左目散歩」が11月に出ます。発売元はトムズボックスのはずでしたが、私のわがままで友部正人オフィスからの発売となりました。自主制作ならではのちょっとぜいたくな本にしたいと、一同張り切ってます。東京の写真展でディスプレーを担当した津原和雄さんが、装丁その他一切をやって下さってますので、乞うご期待。 コンサート会場で販売します。ただいま予約も受付中です。 定価1200円。送料250円。郵便振替でどうぞ。 では又。
…… ぼくの買い物シリーズ 55 ……ALOUD 友部正人
VoL.68 1995・11・30発行
寒くなりましたが、みなさんお元気ですか。
野菜や米やくだものがあちこちから届き、ああ実りの秋なんだあ、と季節を感じています。手をかけて作られたおいしい農作物を食べられる幸せは、何といっても格別です。
今年の友部は新しいCDや本を出さなかったので、作品的には収穫のない年となりました。ここ5年位、CDや本をすごいペースで出していたので(数えてみたらなんと17種類も)、話題がなくて寂しい感じもしますが、やり過ぎるのはよくないし、何年か前の様なめちゃくちゃに忙しい日々はもう嫌だし。 今年の仕事はと言えば、「じゃらん」と「雲遊天下」の連載と、ちょっとしたCMがふたつと、あとはいろんな町に歌いに行ったことですね。
来年はレコーディングをするぞと友部は張り切っています。今年蓄えた力できっといいものが出来るはずです。
●有山じゅんじとの抜群のコンビで新潟へ行ってきました。まだ見てない人はぜひに。有山くんの美しいギターや歌としゃべりの落差はいつみても笑えるし、友部も普段よりテンションが上がって見えるのは気のせいでしょうか。
●遠藤ミチロウと一緒に佐渡へ行って来ました。ミチロウとは18年前頃から親しいのですが、スターリンを始めてからは2度程一緒にライブをやっただけで、ミチロウがソロになってから、また時々一緒にやってます。
●郡山のライブハウス「ラストワルツ」は今年初めて歌いに行ったのですが、とても歌いやすい店で、友部はうれしそうでした。帰りには那須高原のニキ美術館に寄り道して帰りました。
●柏崎にも初めて行きました。マスターの若山さんが翌日町を案内してくれました。ドラマの「高校教師」で有名になった青海川という無人駅がすごく良かった。強い雨が降っていて、海が荒れていて、そこにぽつりと小さな駅のホームがあって。
●沖縄ではどんとが待っていて、車でいろんな所へつれてってくれました。ライブももちろん手伝ってもらいました。どんとは沖縄で焼酎のCMに出演していて、町ではなかなかの人気者です。ライブの翌日は友だちの住んでる伊江島へ。思っていたより沖縄はとても寒くて、最後の日にやっと沖縄らしい日差しと温度になったので、満足して帰りました。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
12月2日 京都 口丹波勤労者福祉会館 JR山陰線八木駅
共演:有山じゅんじ
6:00開場 6:30開演 前売り2500円 (問)0771-62-3363(中川、井上)
5日 名古屋 クラブクアトロ 052-264-8211
共演:有山じゅんじ
6:00開場 7:00開演 前売り4000円
ここより下は小野由美子写真集「左目散歩」発売記念ライブとなっています。
6日 高山 ピッキン 0577-34-6684
7:00開場 7:30開演 前売り3000円
(問)0577-34-5356(ピースランド)
8日 大阪 バナナホール 06-361-6821
6:30開場 7:30開演 前売り3000円
(問)06-882-1224 (グリーンズ)(ドリンク別)
1996年
1月15日~17日 下北沢クラブ・キュー 03-3412-9979
7:00開場 7:30開演
前売り3300円 通し券9000円
(問)03-5486-5221(UKプロジェクト)
出演:15日 友部正人、どんと、佐藤ヒデキ、水谷俊之
16日 友部正人、甲本ヒロト、谷川俊太郎
17日 友部正人、山口洋、小沢忠恭
12月12日 岩手 一関 岩手日報ホール(小野由美子写真展も)(問)0191-23-8308(あまから亭)
1996年
1月20日 神戸 チキンジョージ 078-392-0146 共演:どんと 前売り3300円(ドリンク別)
6:00開場 7:00開演
21日 京都 磔磔 075-351-1321 共演: どんと 前売り4000円(ドリンク込)
6:00開場 7:00開演
27日 甲府 ハーパーズミル 0552-32-2974 併設のギャラリーで小野由美子写真展開催。
…… ぼくの買い物シリーズ 56 …… スピーカー 友部正人
VoL.69 1996・1・30 発行
なんだかこの冬は忙しくて、あっという間に前号から二ヵ月も過ぎてしまいました。
この新聞は友部の活動以外のことは書かない主義でずっとやって来ましたが、今回は小野由美子写真集の発売記念特集号みたいになりそうです。書いている私があれこれ言うのはすごく変ですが、「左目散歩」をまだご覧になっていない方はぜひ見て下さいね。コートのポケットに入れて散歩が出来る大きさの本です。写真集のビートニク、と友部は呼んでいますが。
展覧会をやって、オリジナルの写真を見てもらいたい気持ちがあっても、準備が大変なのでそう度々は出来ないし、もっと気軽に相手に手渡し出来るほうが私らしいと思いました。私の写真は手紙のようなものだからです。本にすると文章だって入れられるしね。
というわけで自主制作したのが「左目散歩」。被写体の半分くらいが友部なので、ライブ会場が主な販売経路ですが、少しづつ営業して本屋にも置いてもらっています。
●発売記念ライブがいくつも開かれました。大阪バナナホールと一関では会場で作品の展示もしました。ライブの方はゲストもなく、友部はソロでたっぷりと歌いました。
●東京は下北沢のクラブキューでにぎやかな三日間を。超満員だったので禁煙にしましたが、立ち見の人にはつらい長時間ライブでした。
まず友部が2、3曲ノーマイクで歌い、その後ステージのスクリーンに「左目散歩」の写真をスライド映写。それから友部と私と日替わりトークゲストで話をして、私の新しい写真のスライドやゲストの写真家のスライドを映写してから休憩。2部は歌のゲストと友部の歌をたっぷり。毎日こんな構成でやりましたが、まず初日のゲストの写真家、佐藤ヒデキさんには準備段階からお世話になって、スクリーンも張ってもらって。トークは初日で慣れないせいか進行ももたついたけど、彼の写真に対するまじめな思いが伝わってきて、私も勉強になりました。
沖縄からやって来てくれたどんとはベースのちほさん以外にドラムスやギターやヴァイオリンまでつけて大サービス。その後友部もゴマバンドをバックに歌って、アンコールを終えたら11時を回っていました。ちょっと反省。
二日目は、タイトにいこう、が合言葉でした。トークゲストの谷川俊太郎さんの話はプロなのでとてもうまく、友部は全く楽をしていました。この日は男と女についての話で私と盛り上がりました。2部は甲本ヒロトさんが友部と一緒に何曲か歌いました。ヒロトさんの「夕暮れ」と友部の「夕暮れ」とかね。
ブルースハープバトルとかも。二人の中に谷川さんを呼び出して、詩の朗読があった後、なんと三人で「ぼくは君を探しに来たんだ」を。谷川さんはこの夜以来歌うことに目覚めちゃったらしい。とても楽しかったのだそうです。
三日目は写真家の小沢忠恭さん。87年の「6月の雨の夜、チルチルミチルは」からずっと友部のCDのジャケット写真を撮り続けて下さっています。「夕日は昇る」の時のスライドを映しながら、楽しかった撮影旅行の時の事を思い出しました。
私が写真なんか始めたからと、自作自演の歌を2曲披露してくれました。写真がテーマの歌だったけどなんか良かったな。
山口洋さんは昨年私の写真展を見に来て、「神戸 長田区の犬」という作品を買ってくれたんだ。だからこの日(1/17)のライブにはぜひ歌いに来て欲しかったのです。リクエストした「灯り」も歌ってくれたし、友部と共作した歌も久しぶりに聴けて良かったです。もちろん「満月の夕」も。
そして3日間の飛び入りゲスト。谷郁雄(詩の朗読)、真島昌利、ビギン、高野寛、水谷紹。なんともにぎやかでした。
●毎年恒例の甲府ハーパーズミルでは、隣にオープンしたギャラリーの方で今年は写真展とコンサートを。スタジオとゲストルームもある素敵な別館です。友部はスタジオがお気に入り。
●1月20日神戸チキンジョージと21日京都磔磔はゴマバンド(どんと&ちほ)と共演。この後しばらく一緒のライブを出来ないのが悲しくなるようないいコンサートでした。21日は神戸長田神社のコンサート(祭り?)にも飛び入り出演。去年12月に大阪でソウルフラワーのライブに友部が呼ばれて歌ったりした縁で。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
2月4日 秋田 角館 小野由美子写真展あり。 (問)0187-54-2279(叶芳隆)
5日 弘前 まんどうろう 0172-35-7799
6日 青森 風の笛 (問)0177-22-2569(大船)
◎「左目散歩」の置いてある書店リストです。
青森・成田本店/東京・青山ブックセンター(六本木)、クレヨンハウス(原宿)、ぽるとぱろーる(渋谷ロフト)、テイトムセン(新宿紀伊国屋店)、トムズボックス(吉祥寺)、タコシェ(中野)/名古屋・メルヘンハウス、フランク・K・ミヤザキ/四日市・メリーゴーランド/高山・ピースランド/松本・たつのこ書店/甲府・ハーパーズミル/大阪・高山文庫
…… ぼくの買い物シリーズ 57 ……スライド・プロジェクター 友部正人
VoL.70 1996・3・10 発行
日増しに暖かくなって、東京は春めいてきましたが、みなさんお元気ですか。
友部は今、ニューヨークでレコーディングの準備をしています。ミュージシャンを探したり、スタジオを選んだり、曲を作ったり、と張り切っています。今回のレコーディングはディレクターがいないので、何でも自分の手でやらなくてはなりません。今までは歌うことだけに専念していたのですから、友部にとっては初の大仕事だと言えるでしょう。おまけに英語で仕事をしなくてはならないわけで。幾多の困難を自ら求めて楽しむ男、という感じかな。私は楽なのがいいけど。
3月中に準備をして、4月に録音、4月末に帰国という予定です。私は二ヵ月も東京を留守にはしたくないし、3月下旬頃にニューヨークへ行くつもりです。4月は友部正人オフィスは休業です。5月からたくさんコンサートをやりますので、待っていて下さいね。
2月の友部は雪国へ歌いに行きました。吹雪の毎日だったのに友部が行ったときはどこも晴れのいい天気。すこしがっかりする私たちに地元の人たちの冷たい視線が。いくら雪が大変だと聞いても、映画やテレビの中でしか見たことのない私にはものめずらしいばかり。屋根の雪下ろしでもして行きなさい、とどの町でもしっかり言われました。しなかったけど。
●2月4日秋田の角館は主催者の叶さんのギャラリーで。私の写真も展示させてもらいましたが、壁がオレンジ色で驚きました。叶さんは写真家で、モノトーンの壁にモノクロの写真を展示するのが以前からいやだったそうで、自分のスペースを作ってやっと思い通りにできるんだそうです。豪雪に埋もれたようなこの町なのに一体どこからやって来るのか、満員のギャラリーの中でコンサートは始まりました。打ち上げに旨い酒はあるし、友部はうれしくてついつい飲みすぎるのでした。
余談ですが、わが家は秋田の田んぼのオーナーです。契約農家から実においしい米を送ってもらっています。
●弘前はいつものライブハウス「まんどうろう」で。私は20年ぶり位でしたが、お店の雰囲気はほとんど変わっていないみたいでした。翌日は青森からたまたま来ていた青森放送の遠田さん夫妻の車で青森まで。途中寄り道をして雪の回廊(道の両脇は3メートル程の雪!)を通って八甲田山を眺めてと、車でしか味わえない体験でした。青森では急遽決まったミニライブを。一週間前に、せっかく弘前まで来るのだったら青森に寄って帰ったら、と毎年友部のライブを企画してくれている大船さんが電話をくれて、寄り道しました。こじんまりとしたお店でノーマイクで歌いましたが、アットホームな雰囲気とはならずに緊張感のあるいいライブでした。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
5月4日 春一番コンサート 大阪 服部緑地公園
(問)06-361-2425 (春一番事務所)
6日 倉吉 「ロフトハウス」 0858-22-0066
11日 四日市市 「メリーゴーランド」 0593-51-8226
共演:有山じゅんじ
15日 豊橋 「ハウスオブクレイジー」 0532-55-9000
16日 和歌山 「オールドタイム」 0734-28-1950
17日 神戸 アートビレッジセンター
(問)078-579-2811 共演:おおたか静流
19日 松坂 「マクサ」 0598-56-7110(中山)
25日 福岡 GAYAホール (問)092-712-4221(BEA)
26日 長崎 「田舎」 (問)0958-25-3600(「御飯」吉村)
28日 鹿屋 コープ鹿児島 鹿屋店2F
(問)0994-44-6262(日本火災・小杉)
6月8日吉祥寺MANDA-LA 0422-42-1579
9日★整理番号付チケットは5月8日から店頭のみ発売。
※引っ越してからはすっかりごぶさたの吉祥寺、一人でたっぷり歌おうかなと思ってますが、
どうなりますやら。
6月は新潟十日町でもライブ有り。その他の町も検討中です。新しいアルバムも乞うご期待。ではまた。
…… ぼくの買い物シリーズ 58 ……CDラック 友部正人
VoL.71 1996・5・31 発行
レコーディングも無事に終えて、ニューヨークから帰ってきました。5月1日に東京に着いて、時差ぼけのまま、5月3日からは大阪の春一番コンサートへ。いろんな歌と大阪弁と大勢の友達に会って楽しい3日間でしたが、そのおかげであっという間にニューヨークの気分が薄れちゃって、ちょっと損をしたような気分です、なんて。
3月に友部がひとりで暮らした一ヵ月は、のんびりNYの街を味わったり、打合せをしたり、歌を作ったりしていたようですが、4月になってレコーディングが始まってからは忙しくなり、スタジオワークとアルバム用の写真撮影に明け暮れ、友達とゆっくり会う事もできませんでした。その代わり、毎日のように会っていたフランク(プロデューサーでアレンジャーでギタリスト、と今回大活躍)やアーサー(レコーディング・エンジニア)というかけがえのない友達ができました。
レコーディングのやり方は日本でする時と全く同じシステムで、ミュージシャンの感じも全然違和感がなく、みんなが日本語をしゃべっていないのが変に感じるくらい打ち解けた雰囲気の中で録音しました。ほんとに楽しかったよ。
友部の初のセルフプロデュースとなる作品『夢がかなう10月』(14曲入り)はミディレコードから9月25日発売。
プロモーションビデオも作ります。ケーブルテレビなんかでいっぱい流すらしいので、楽しみ。(ケーブルに申し込もうっと。ちなみにうちは衛生放送もまだなんです。)
14曲入りとはいっても1曲が短いので(こんなことも初めて)トータルタイム58分です。共作が2曲、『涙』は作曲が有山じゅんじで、『She is a book 』が作曲リクオです。それからおまけで、デイヴ・ヴァン・ロンクと友部の二人で『キャンディマン』というトラディショナルの歌を、英語で掛け合いで歌ってます。早く聴いて欲しいのは山々ですが、9月にね。
発売記念ライブも決まっています。10月13日に渋谷のクラブクアトロで。クアトロは改装して800人収容できるそうでが、ちゃんと椅子席で見られる様にしますので、友達さそってみんなで来てください。
友部がエッセイを連載している「じゃらん」の目次に、この間最終回と書いてありましたがあれは間違いです。連載は続くので立ち読みでもいいからこれからも読んでね。あともう少したまれば単行本になるそうです。
ニューアルバムのご案内のダイレクトメールがそのうち発送されると思いますが、返信用の葉書を同封します。これからもダイレクトメールを欲しい方は、ってやつです。ライブの案内が主ですが、CDや本が発売になるときも送っています。我がオフィスはコンピュータを導入していないので、3000名の名簿をワープロで管理しているのです。(富士通オアシスはこいう作業にとても不利な機種だと思う。)友部正人の情報をほんとに必要としている方には、今後も心をこめて送りますのでハガキを返送してください。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
6月16日 新潟 十日町「ピーターパン」 0257-57-9227
※6時開演なのでご注意ください。
23日 小樽 ぽんぽん船 (問)0134-27-0866
25日 旭川 志乃 (問) 0166-22-2461
27日 江別 ブラウニー (問)011-387-4367
28日 札幌 GEE (問)011-251-4417
29日 函館 あうん洞 (問)0138-22-6360
7月27日 下北沢 QUE (問)03-3412-9979
※800ランプとジョイントライブです。
まだ「青ジャージ」という名前の頃から親
しくしてる友部のお勧めバンドです。乞うご期待
東京だと無理なのにNYだと家だって買えそうなのだ。東京が狂ってるのだと気がついた人はどんどん脱出するよね、そりゃ。
…… ぼくの買い物シリーズ 59 …… 新聞 友部正人
VoL.72 1996・7・27 発行
暑い暑い夏がまたやってきましたが、みなさん元気でお過ごしでしょうか。
7月は、新しいアルバムのダイレクトメールを大発送しましたが、CDのチラシを見てわくわくして頂けましたか。返信用のハガキも毎日たくさん届いています。どうもありがとうっていう気持ちで整理しています。と言うと毎日勤勉に働いていたかのようですが、実はDMの準備を済ませたわたしは、レコード会社に発送を任せて、9日からニューヨークへ行っていたのでした。
もちろん遊びではなく、友部のプロモーションビデオ用の撮影のためです。日本から3名の撮影班が来て、16ミリフィルムで撮りました。台風で一日つぶれたので、2日間でめいっぱい撮影したスタッフはすぐに帰国し、さてこれからは自由時間だというわけで、ウイークリーマンションに部屋を借りた友部はまたまたニューヨークを満喫しました。
何度も行っていると友達も増えるので、あっという間に帰る日が来てしまいました。10月3日のクアトロのライブに共演するために初めて日本に来る、フランク・クリスチャンとの打合せもちゃんとしたし。
そして24日に戻ってきて、半月分のたまった仕事をやっつけているわけです。ああ、時差ぼけで辛いよう、とか言っても誰も同情してはくれない。勝手に遊んで来るほうが悪いのね。
どんな撮影をしてきたかというと、メインはデイヴ・ヴァン・ロンクの家でのディナーのシーンで、ディヴが腕をふるったニューオリンズスタイルの豆料理をかこんで、やって来たフランクと共に食事をしました。あとは、アップタウンの古い大きな教会の中や、セントラルパークの回転木馬、ハドソン川の桟橋、ヴィレッジのスーパーマーケットやカフェ、チェルシーの本屋などいつも友部がぶらぶらしている場所ばかりで、ニューヨークにいる時にどんなふうに過ごしているか、これでよくわかるようになっています。といってもまだ編集前なので、どんなふうに仕上がるのかはわかりませんが。楽しみだなあ。
ちなみにビデオ用に選ばれた曲は「月の船」です。シングルカットの予定は全然ないのですが、TVを通して、友部を知らない人の心にも残る歌になって欲しいな。
10月に友部の発売記念のライブのためにニューヨークからはるばるやって来るフランク・クリスチャンは日本ではあまり知られていませんが、ニューヨークのフォークシーンの中堅でアコースティックギターの名手です。スザンヌ・ヴェガなどのアルバムでも聴くことができます。ソロアルバムも9月に3枚目がアメリカで発売されます。今回ニュージャージーまでフランクのライブ(一人で弾き語り)を見に行きましたが、すごい良かった。歌詞はわかんなくても。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
8月10日 椛の湖(岐阜県坂下町)「Forest Camp Consert 」
6:00PM~ ※野外コンサートです。前売り2500円
出演:小室等、友部正人、笠木透、我夢土下座など
(問)0573-75-3250
24日 富士市 ギャラリー「DEPOT 103」
(問)0545-61-5264(落合)
31日 福島県船引町 「かぼちゃ小屋」
(問)0247-85-3022(大河原)
9月20日 松本 (問)0263-35-4018(たつのこ書店)
21日 長野 ネオンホール 026-237-2719
10月3日 渋谷 クラブクアトロ 03-3477-8750
「夢がかなう10月」の発売記念ライブです。
6:00開場 7:00開演 前売り4000円(1ドリンク)
チケットぴあ、セゾン、クアトロで発売中。
他は
27日 福岡 (問)092-712-4221(BEA)
29日 名古屋「クアトロ」が今のところ決定しています。
これ以外にもたくさん予定していますのでお楽しみに。
…… ぼくの買い物シリーズ 60 …… レコードプレイヤー 友部正人
VoL.73 1996・9・25 発行
もうすっかり秋ですが、みなさんお元気ですか。
友部はこの夏はあまり遠出もせず、のんびり過ごしました。
小室等さんに誘われて、25年ぶりに中津川( フォークジャンボリー) で歌ったり、山梨県の川で( すごーく冷たかった)泳いだり、福島県の「かぼちゃ小屋」でとれたてのトウモロコシやすいかを食べながらライブをしたり、近くの世田谷公園のプールに通ったり、なんだかのどかな日本の夏休み、のような日々を過ごしました。CDも発売だし、さあ秋からは忙しいぞ。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
9月28日 テイトムセン店頭イベント トーク&ミニライブ
5時から(問)03-3352-6321(テイトムセン石田)
29日 吉祥寺WAVE 店頭イベント ミニライブ
♪「夢がかなう10月」発売記念ライブ♪
10月1日 京都「磔磔」075-351-1321 4000円(1D付)
with フランク・クリスチャン(ギター)
ス
ペ 3日 渋谷「クラブクアトロ」 03-3477-8750
シ with フランク・クリスチャン(ギター)
ャ
ル 5日 郡山「ラストワルツ」 0249-24-1654
フランク・クリスチャンとのジョイントライブ
18日 那覇「酔ing」 098-869-6202
24日 大分「ドラムトップス」 0975-33-0467
26日 長崎「御飯」0958-25-3600
27日 福岡「Cookin' 」(問)092-712-4221(BEA)
6:00 start 4120円
29日 名古屋「クラブクアトロ」 052-264-8211
7:00 start 4000円
30日 姫路「マッシュルーム」 0792-88-6991
31日 大阪「バナナホール」 06-361-6821
7:00 start 4000円(1D付)
11月2日 世田谷観音 4:00 start
(問)3410-7802 (太田) 0427-43-5500 (黒柳)
3日 武蔵大学白雉祭 ALL NIGHT POETRY READING
6:00~ 詩の朗読会。他に吉増剛造、町田康など。
6日 仙台「ヤマハホール」 (問)022-213-7575(ヤマハジョイナス下屋さん)
8日 秋田能代市「唐津写真館」
9日 青森「シューだびよん」0177-22-2281
10日 八戸「オールディズ」0178-44-3376
22日 札幌「ベッシーホール」 011-221-6076
共演: 松竹谷清とチョコレーシダンディーズ、クオ ーテイションズ
23日 札幌 ソロライブ 会場未定
26日 ルベシベ 西区住民センター (問)0157-42-2140(秋山写真館)
27日 厚岸 本の森情報館 0153-52-2246(問)0153-52-5277(中島均)
29日 帯広 「キッチンノート」0155-33-7009(問)0155-30-2040(北の編集室)
4年連続訪ねているうちに、どんどんNYが身近な町に感じられるようになり、旅行者から住人へと変換できそうな気配です。
住みたいなあ、と思う場所はいっぱいあるけれど、住もうと決心する場所はめったにないわけで、このたびは満場一致(メンバーは二人だけ)で決まりました。1年の内、何ヵ月行けるかわからないけど、時間のある時はなるべくNYで過ごしたいな、と友部は言っております。
そのNYから友達を呼んでコンサートをします。「夢がかなう10月」のプロデュース、アレンジとギターを担当したフランク・クリスチャンにギターを弾いてもらって、二人だけでやるつもりです。友部オフィスが全部自前で制作しますので、フランクの飛行機のチケットやホテルの手配からお金の心配まで何もかもやっています。友部も今回はたいへん働いています。だからみなさんもぜひ来てくださいね。 ではまた。
…… ぼくの買い物シリーズ 61 …… APART・MENT! 友部正人
VoL.74 1996・11・5 発行
「夢がかなう10月」発売記念コンサートにゲストのフランクが来られなくなって、大変な幕開けとなりましたが、現在はとっても元気で全国ツアー真っ最中の友部です。
9月28日の夜、家に帰ったら留守電になにやらすごーく暗い声のフランクのメッセージが。あわてて友部が電話すると、中耳炎で、飛行機に乗ってはいけないと医者に止められたので、日本に行けないんだ、というではありませんか。もうそろそろケネディ空港から飛行機が飛び立つ時間にフランクは部屋にいる!!それからはパニックになりながらも、ホテルや旅行会社にキャンセルの電話(土曜日だったので、旅行会社は翌週まで連絡がつかず)、各イベンターやレコード会社に連絡したり、国内の移動チケットも明日キャンセルしなくちゃ、とやることは山のようにあるので、ショック状態に陥っている暇もない 成田に車で私たちと一緒にフランクを迎えに行ってくれる予定だった柳原(幼一郎)くんにも、成田行き中止の件と、友部の新曲をアコーディオンで弾けるように練習しておいてねと全く都合のいい電話を。
さて10月1日、京都の磔磔へ。ひとりで歌うしか方法はありません。淋しい気持ちでリハーサルをしていると、そこへチホさんからの電話が。今どんとと京都にいて今夜のライブに聴きに行くからね、なんて言ってる。すぐに楽器を持って磔磔に来て、とお願いするちゃっかりな私でした。新曲も当日リハだけで披露できました。特に「ショウマン」はどんとがモデルなので、本人のギターでこの歌を歌って友部はうれしそうだったよ。そして3日の東京のクアトロは柳原くんのアコーディオンとアコースティックギターの名手、中川イサトさんに(これも急遽電話して、この曲とあの曲を練習しておいてね、というパターン)に多いに助けられ、アクシデントに見舞われたとは思えない充実したライブができました。本当に持つべきものは友だちですね。遠くのフランクより近くの友だち、と打ち上げも盛り上がり、楽しかったのです。
が、友部はやはり心残りなようで、来年またフランクを呼ぶぞ、と言っております。キャンセルとなってしまった郡山も来年絶対にやろうね。(郡山はフランクとのジョイントライブだったので、やむなく中止にしたのでした)。
●新CDのブックレットに作詞・作曲のクレジットが抜けてました。「涙」の作曲は有山じゅんじ、「She is a book 」の作曲はリクオ、「キャンディマン」の作詞/作曲はゲイリー・デイビス。再プレス分からはちゃんと書いてあるそうです。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
11月22日 札幌「ベッシーホール」 011-221-6076
共演:松竹谷清とチョコレートダンディーズ、クオ@ーテイションズ
23日 札幌「ブードゥーダンス」 011-232-7825
26日 ルベシベ 西区住民センター
(問)0157-42-2140(秋山写真館)
27日 厚岸 本の森情報館 0153-52-2246
(問)0153-52-5277(中島均)
29日 帯広「キッチンノート」 0155-33-7009
(問)0155-30-2040(北の編集室)
12月8日 下北沢「ラ・カーニャ」03-3410-0505
6:00start (前)3000円 11/20 よりぴあで発売。
13日 新潟「クラブジャンクボックス」 025-222-2824
15日 高山「ピッキン」0577-34-6684
(問)0577-34-5356(ピースランド)
16日 松坂「マクサ」 0598-88-6991
1997年
1月15日 下北沢「クラブ・キュー」03-3412-9979
ウッドベース:井野信義 タブラ:吉見征樹
6:30start (前)3300円 12/12 よりぴあで発売。
※この編成でライブをするのは初めてです。12月に発売される〔遠藤賢司トリビュートアルバム〕に参加した友部は、ウッドベースとタブラの疾走するリズムに乗せて「夜汽車のブルース」を熱唱しています。(ぜひ聴いてみてね。)そのレコーディングに興奮した友部がライブでもぜひ一緒に、と井野さんと吉見さんに声をかけ、このスリリングなライブが実現する事となりました。
●今年は小野由美子の写真展は出来ませんでした。その代わりにライブの時にモノクロの写真をスライドにしたものを見てもらっています。11月はルベシベ、厚岸、帯広でスライド上映有り。でも今回「夢がかなう10月」のジャケット写真で初めてカラーに挑戦して、カラーもおもしろいなと思いました。何といっても撮影した後、暗室作業がないのでとってもらくちん。いつも目の痛みや手荒れや腰痛と戦っているもので...。
●友部ののどの調子がおかしいと気づいたのは4月にレコーディングしてる時でした。音程が不安定だったり、声が裏返ったり。それから随分ぐずぐずして(友部は大の医者嫌い)、9月にやっと見てもらったら声帯に良性の腫瘍が出来ているらしいのです。 12月18日に手術の予定です。声が変わっちゃうかも。確かめたい人は、術後初のライブに(クラブ・キュー)来て確かめてください。今までの声の聞き納めは12月16日のライブです。
ではまた。
…… ぼくの買い物シリーズ 62 …… 豆 あ じ 友部正人