友部正人
The Request Times

vol.13~vol.29

 

VoL.13 1987.7.7 発行

去る5月24日に行われたBIRTHDAY LIVE in「のろ」、3回目のリクエスト特集コンサートは今年も大盛況でした。
集計結果をお知らせします。(有効投票者数93名)
※上位6曲は昨年と全く一緒でした。

1 一本道
2 遠来
3 乾杯
4 大阪へやって来た
 ぼくは君を探しに来たんだ
 びっこのポーの最後
5 フーテンのノリ
 にんじん
 長崎慕情
 君が欲しい
 密漁の夜
 夕暮れ
 おしゃべりなカラス
 あいてるドアから失礼しますよ
 悦子
 どうして旅に出なかったんだ
 ある日ぼくらはおいしそうなおかしを見つけた
 なんでもない日には
 顔
6 梅雨どきのブルース
 まるで正直者のように
 トーキング自動車レース・ブルース
 早いぞ早いぞ
 空が落ちて来る
 あれは忘れもの
 長いうで
 サンディさんの髭の歌
 Oh My Love
6月の雨の夜、チルチル・ミチルは

このあと7位には、30曲ほど、あれこれの曲が並んでいました。

9月27日(日)よみうりホールでの友部正人コンサートのチケットは6月29日より発売されます。全席自由席なのですが、みなさん前売り券を買って下さいね。当日に整理券を出すことになると思います。
チケットぴあ、セゾン、東京音協、テイトムセンなどで扱っています。よろしく。
あとそれから、ポスターは若い時の写真が使えなくて、1979年頃の友部の顔になりました。

=NEWS=
『6月の雨の夜、チルチル・ミチルは』がCD化決定!!
6月30日現在、入手した情報によりますと、テイトムセンより自主レーベルで発売されたLP『6月の雨の夜、チルチル・ミチルは』が好評なので、某レコード会社よりCD化されて発売されるそうです。9月21日発売予定。
またくわしいことは次号でお知らせしますね。

◎5月号でお知らせした『なんでもない日には』の在庫のことですが、無事めでたく完売いたしました。このLPから何曲かをベスト・アルバムに入れますので、又そちらの方もお楽しみに。

◎ポスタープレゼントのこと
昔のいろんなポスターを1セット送料350円でさしあげます。切手で友部正人オフィスまでお申込み下さい。東京にお住まいの方は、取りに来ても可。あとコンサートの時、手渡し希望の方は、前もってTELをして申し込んで下さい。(東京のコンサートのみ)

=北海道ライブツアー=
7月7日小樽ぽんぽん船
   8日 札幌 「パフ」
   9日 帯広 「インフォメーション」
   11日 厚岸「ツラム」
   14日 ルベシベ「ロダン」


ぼくの買い物シリーズ 8 ・・・・ユミの魚・・・・友部正人

 

 VoL.14 1987.9.13 発行
みなさん、夏休みはどうすごされましたか。毎年、夏休みは仕事を取らないこちら友部オフィスは、今年ものんびりすごしました。
あのオノ・ヨーコさんが登った4日後に、富士山に登ってきました。“超人”と呼ばれている友部は、本7合までらくらく登山。が、翌朝どしゃ降りの雨のため、登頂は断念し、下山してきました。
来年はきっと、頂上でご来光を見るぞ!!
=いよいよ今月CD発売!!=
『6月の雨の夜、チルチル・ミチルは』(テイトムセン)
9月21日 テイチク・レコードよりCD化され発売。
CDプレイヤーをお持ちの方はすぐに買いに走りましょう。全国どこのレコード店でもお買い求めになれます。
それから10月には、『大阪へやって来た』と『にんじん』も共にSMSレコードよりCDで発売される予定。こちらもお楽しみに。
=コンサートスケジュール=
9/20 岡山県津山市 「パティオ一番街」(フリーコンサート)
9/27 よみうりホール 「はじめぼくはひとりだった」15周年記念リサイタル
      ゲスト:多数 3:00~8:00
10/10 岡山県備前市 「MIRAKU」
10/11 名古屋 西気文化会館
       ゲスト:いとうたかお &中尾督夫
10/12 大阪 バナナホール
       ゲスト:石田長生
10/13 神奈川県民ホール(小ホール)
 反核      「ECHOS」(エコーズ)とジョイントコンサート
10/15 鳥取県倉吉市 「ロフトハウス」
10/16 糸魚川市 
10/18 金沢市 「ジョーハウス」
◎9月27日のよみうりホールの5時間コンサートは、一応ライブ・レコーディングの予定です。どんな形になるかはまだ未定ですが、とにかくすてきなコンサートになるよう、日夜リハーサルにはげんでいる今月の友部です。

◎矢野誠さんと、こどものうたを目下共作中。何曲くらいできあがるか、まだわかりませんが、11月2日渋谷ジァンジァンで発表するそうですので、ご期待ください。
◎このガリ版しんぶんの郵送料として、みなさん切手を送ってくださるのですが、なかにはデパートで古い記念切手をわざわざ買って、送ってくれる人なんかもいます。とってもうれしいのですが、そこまでしなくてもいいです。ホント、普通の切手でいいんですからね、千葉市の浮田隆司さん!
というわけで不定期刊行しんぶんはふだんコンサート会場で配っています。1部60えん(郵送費)で定期購読もできます。60えん×○回分として申し込んで下さい。バックナンバーもそろっています。よろしく。
ぼくの買い物シリーズ 9 ・・・・住み処(か)・・・・友部正人

 
 

 VoL.15 1987.10.23 発行

9月27日よみうりホールでの15周年記念リサイタル
『はじめぼくはひとりだった』は、大成功のうちに幕を閉じました。
思いがけないくらいたくさんの人たちが来てくれてほんとにうれしかった。(いつもはみんな、どこにかくれているのですか?)
思い起こせばホールでコンサートなんて、1976年の日本青年館以来で、友部はとても気分が良かったそうで、毎年やりたいな、などと言っていますが、今のところ誰も返事をしません。プロデュースした下村誠氏は、今度20周年の時は60曲うたってもらうよ。と今から張り切っています(今回の赤字にもメゲず)。
全体で5時間半、41曲うたった友部も足がつりそうになったと言っていましたが、全部聴いたお客さんもよくがんばったと思います。
ありがとう。

うたった曲目
1部 :はじめぼくはひとりだった/ある日ぼくらはおいしそうなおかしを見つけた
    けらいのひとりもいない王様/ロックン・ロール/大阪へやって来た
    空が落ちて来る/トーキング自動車レース・ブルース/西の空に陽が落ちて
    乾杯

2部: どうして旅に出なかったんだ/旅のスケッチ/夕暮れ/密漁の夜
    あいてるドアから失礼しますよ/長崎慕情/空の下の海
    地球のいちばんはげた場所/君はこんな言い方嫌かもしれないけど/38万キロ

3部: 一本道/フーテンのノリ/まちは裸ですわりこんでいる/なんでもない日には中道商店街/
    ぼくは海になんてなりたくない/おしゃべりなカラス
    亡霊と天使/びっこのポーの最後

4部: ボロ船で/ルナ・ダンス/6月の雨の夜、チルチル・ミチルは
    OUR FRIEND SHOKO/ふあ先生/夜を着がえて
    ジョージア・ジョージア・オン・マイ・マインド/ガーディナーさん
    空から神話の降る夜は/愛について/ぼくは君を探しに来たんだ

アンコール 遠来/Oh My Love

ゲスト・ミュージシャン
水谷紹/近藤達郎/れいち/横澤龍太郎/山脇正治/チャールズ清水
松田幸一/竹田裕美子/松竹谷清/ハムザ・エルディン/SION/遠藤ミチロウ
※ギターの長田和承は、出番5分前に、突然楽屋でぶったおれてしまい、出演できなくなり、4部のバンド構成の部分をリードギターなしで、みんなでがんばったのでした。あー、あせった。

当日のもようは、そのうちにCDかカセット・テープで商品化して、みなさんのお手元に届けられるはずです。ビデオにも撮ったんだけど、これはどうするかは全く決めていません。実はまだ、こちらも見てはいないのです。水谷俊之さん、早く見せてね。

=スケジュール=
11/2 渋谷「ジァンジァン」
11/12 伊勢「パトラボア」
11/13 津「転石舎」
11/14 飯田 古書「モルグ社」2F
11/15 諏訪
11/29 岩手 千

12/11 吉祥寺「MANDA・LA 2」

=ゲスト出演のご案内=
11/20 加川良 
      記念すべき40才の誕生日をお祝いして!
       渋谷「LIVE INN」にて(ゲスト多数)
12/27 SION
      いつも友部のゲストに来てくれるシオン。こんどはこちらからおじゃまします。
      芝浦「インクスティック」にて

◎CDニュース どこのレコード店でも買えますよ。
『大阪へやって来た』SMS MD30-4138
『にんじん』SMS MD30-4139
『6月の雨の夜、チルチル・ミチルは』テイチク30CH267
全て3000円です。いつか全てのレコードがCD化されるといいな。


ぼくの買い物シリーズ 10 ・・・・帽子・・・・ 友部正人

 

 VoL.16 1988.1.3 発行

明けましておめでとうございます。
年末年始をみなさんいかがお過ごしでしたか。こちらは、大晦日のオールナイト・コンサートでちょっとうたって(芝浦インクスティック)、それからすぐ近くの増上寺へ行って人々の初詣を眺め、ものすごい行列で、のぼれなかった東京タワーを尻目に、夜明けの町を、どんべえ君の車で家路につきました。ちょうど家にたどりついた頃、初日がのぼってまぶしかった。

さて、友部正人オフィスは正月からもう仕事です。
昨年9月27日よみうりホールのライブ『はじめぼくはひとりだった』がいよいよ完成間近。5日よりスタジオでトラックダウン開始です。
そこでちょっと言い出しにくいのですが、CDのみの発売となりました。まだCDプレイヤーをお持ちでない方もこれを機会に買ってください。全部で27曲、150分。これをレコードとかにするのは大変です。で、思い切ってCD2枚組にしてしまいました。
なお、このCDは通信販売とコンサート会場での手売りしかないつもりですので、是非ともお早めに予約申し込みをしてください。いろいろ勝手ばかりなお願いですが、どうぞよろしくお願いします。


『はじめぼくはひとりだった』 CD2枚組(マルチ録音)
ライブレコーディングatよみうりホール
4月15日発売
制作&販売 友部正人オフィス
曲目
1 はじめぼくはひとりだった
2 大阪へやって来た
3 まちは裸ですわりこんでいる
4 一本道
5 長崎慕情
6 西の空に陽が落ちて
7 トーキング自動車レース・ブルース
8 夕暮れ
9 空が落ちて来る
10 あいてるドアから失礼しますよ
11 びっこのポーの最後
12 中道商店街
13 君はこんな言い方嫌かもしれないけど
14 なんでもない日には
15 空から神話の降る夜は
16 遠来
17 旅のスケッチ
18 ルナ・ダンス
19 ボロ船で
20 38万21 キロ
22 6月の雨の夜、チルチル・ミチルは
23 地球のいちばんはげた場所
24 ジョージア・ジョージア・オン・マイ・マインド
25 空の下の海
26 ガーディナーさん
27 愛について
28 ぼくは君を探しに来たんだ

参加ミュージシャン
水谷紹/近藤達郎/れいち/横澤龍太郎/山脇正治/チャールズ清水
松田幸一/竹田裕美子/松竹谷清/SION(コーラス)


定価6000円 送料500円(梱包代込み)
郵便振替口座番号 東京3-88194 友部正人オフィス
郵便振替にて予約受付中
ライブCD申し込みと明記の上、送料を添えて申し込んでください。
4月中旬より始まる発売記念ツアーのコンサート会場でも販売いたします。

スケジュール 最後の青函連絡船ツアー

1月29日 仙台ヤマハホール
2月1~4日 山形
        酒田など

2月6日 盛岡 クラムボン
  8日 八戸 ジャミン
  9日 青森 だびよん劇場
  10日 弘前 まんどうろう
  13日 函館 明治館
  14日 浦河
  16日 札幌 ベッシ?ホール

よみうりホール・ライブ41曲のうち収録されなかった14曲は、本人(友部)が歌詞をまちがえたりしていて、嫌がったためはずされたのでした。ひそかに私は怒っていますが。


ぼくの買い物シリーズ 11 ・・・青函連絡船・・・・友部正人

 

VoL.17 1988.3.7 発行

『はじめぼくはひとりだった』CD2枚組 4月15日発売

みなさん、ライブCDの予約はもうお済みでしょうか。こちらは毎日郵便箱に入っている郵便振替の封筒を手に、今日はたくさん! とか、今日は2通だけだ、とか一喜一憂しています。通信欄に書いてある1行のはげましのお便りとかうれしい。雑誌を見て知りました、とか書いてあるのも参考になるし、住所変更のお知らせもありがたいです。ちなみに、オフィスからのDMがいつも来ていない人は住所をお知らせくださいね。

さて今回のCDは、中のブックレットの裏表紙に、通し番号と友部のサインがひとつひとつ記入されます。外側のパッケージからは中身が見えない。従って誰にも中の番号がわからない、というしかけです。とりあえず初回プレスは1000セットですので、お買い求めになった方は、No.1からNo.1000までのどれかを手にするのです。あたり番号をつくるとおもしろいけどね。またそのうち考えましょう。

『こどものうたシリーズ 完結編』3月10日at 渋谷 ジァンジァン
矢野誠さんの作曲、友部の作詞で、少年少女のためのうた、というテーマでつくってきたうたを一挙に発表します。去年の11月にジァンジァンでうたった7曲に加えて、今回は何曲新曲がうまれることでしょう。

4月にはいよいよ、バンドでたっぷりうたうよ。
4月17日(日)吉祥寺 MANDA-LA 2 7:30 START
去年の10月以来(東京では9月27日の読売ホール以来)バンドでライブをしていないので、そろそろちゃんと頑張らなくちゃ。
水谷紹(Guitar)、山脇正治(E. Bass)、横澤龍太郎(和太鼓Drums)というメンバーでやりますのでよろしく。


毎年5月に行われているバースデイ・ライブは今年は残念ながらありません。年に1度のリクエスト大会を待っていてくれる人も多いだろうと思うと本当に辛いのですが、また次回にね。その代わりといってはなんですが、6月にはライブCD発売記念コンサートをきちんとやりますのでお楽しみに。

この春に刊行される『ロック詩集』(仮題)   『水晶の扉の向こうへ』『水晶の扉の向こうへ』(思潮社)で、友部がトム・ウェイツのうたを3編訳しています。(辞書を片手に、自宅で、また図書館でウンウンうなって訳しました)。発売延期T R TIMES VOL.27 1989 07 18
他は強力なメンバーで、村上龍、高橋源一郎、伊藤比呂美、山川健一、遠藤ミチロウ、忌野清志郎など、いろんな方が、これまたいろんなロック・アーチストのうたを訳しているそうです。興味のある方は5月頃、本屋さんをチェックすること。

スケジュール
4/21 新潟「WOODY」With豊田勇造
4/22 津南「フリースペース」

5/3 海南市
5/4 京都「磔磔」
5/5 倉敷市 with ホン・ヨンウン 映画「ウリナラ」
5/7 福岡 「キャンプ」
5/8 〃  「人形」
5/10    「でっさん」
5/11 熊本「風街浪漫」
5/12 水俣 「ドンゴロス」
5/15 徳之島
~あと奄美大島や沖永良部島やなんかにも行きますよ。


ぼくの買い物シリーズ 12 ・・・歯・・・・友部正人

 

VoL.18 1988.4.25 発行

いやあ、CDのみの発売、というのは予想通り、苦情がおおいです。
プレイヤーを持ってないのにCDを買ってくれた人たち、このCDの為にプレイヤーを購入された人たち、少しプンプン怒って、まだなんにも買わない人、そのうちにね、と手紙をくれる友人ら。ぜったいに後でLP発売なんてことにならないでしょうね、と確認のTELをくれた人や、カセットコピーして下さいなんて人も。なにせ、友部のバンド・メンバーですら、プレイヤーを持っていない! (横澤龍太郎さんです)
このライブはとってもいいです。みなさん、頑張って買って下さいね。ウラギリモノ、 とか言わないで。

4月17日のMANDA-LA 2のライブで、新曲を8曲も一挙に発表した友部は、すっかり気を良くして、年内にはニュー・アルバムをレコーディングするぞ、と鼻息も荒く宣言していましたが、この夜は全曲バンド編成で熱いライブでした。
6月のLIVE INNも盛り上がりますように。

というわけで、いよいよ発売記念ライブのお知らせです。

自主制作ライブCD発表会
6月30日(木)19:00 START
渋谷 LIVE INN 3000円(1ドリンク付き)
5月14日よりチケットぴあにて前売開始 03-237-9999
問合せ先 SOGO 03-405-9999

なにせCDを手に入れる方法は通信販売とライブ会場での販売に限られているので、通販がめんどうだなあ、という人はライブに来てね。予算の都合とか、時間の都合で、ライブは見ないけどCDだけ買いに行きたい、というひともOKですよ。あと、あんまり大きな声では言えないけど、近くにお住まいの方で、直接買いに来るという方もたまにいらっしゃいます。その時も必ずTELしてから来てくださいね。

4月18日、千葉テレビの、伊藤銀次くんの番組に出ました。よみうりホールの時のライブ・ビデオを流して、あとちょっとだけ話して、宣伝しました。きっと見てる人なんていないよ、と言われましたが、少しだけど、テレビを見て、という問合せがちゃあんとあったもんね。

ええっと、関東方面の話題ばかりで全く恐縮ですが、なにぶん書いてる私がオフィスを守るため(?)東京を離れなれない立場ですので、ごかんべん下さい。
友部が1974年頃、アメリカをブラブラしていた時に、サンフランシスコで会って、ギンズバーグのうちへ一緒に行ったりした室矢憲治さんて人が、今東京で“BEAT GOES ON”と題する集まりを企画しています。第1回は下北沢の『ぐ』、第2回は青山の『サルパラダイス』で開かれました。2度とも友部はちょっとうたったのですが、50、60年代の貴重なビデオ・フィルムやスライドなんか盛りだくさんで、とてもおもしろい。ジャック・ケラワックやニール・キャサディ、ギンズバーグやディランなど、50年代、60年代のキブンに触れてみたい人、集まれ! 次回はルー・リードあたりをせめるそう。

スケジュール
6/26 名古屋 「パラダイスカフェ」
  27 豊橋 「バークレイ」
  28 大阪 バナナホール

ぼくの買い物シリーズ 13 ・・・・鮪に鰯・・・・友部正人

 

VoL.19 1988.6.20 発行

いきなりですが昨日(6月19日)
NO NUKES ONE LOVE
原発やめようよ! 西荻⇒吉祥寺パレード
というのに参加してきました。西荻「ほびっと村」のあたりの人たちが中心になっていただけあって、とにかく派手でした。タイ風や韓国風、インド風と衣装や楽器もきらびやかで、旗やのぼりも極彩色。歩きながら酒のむ人もちらほらいるし、踊れや唄えの大騒ぎで、反原発のデモだとは思わなかった見物人もいるのでは? (サーカスとか、仮装行列とか言われた)何百人集まったのかよく知らないけれど、にぎやかなデモでした。デモのあと、ちょっとダクラス・ラミスさんと話をしたのですが、彼が「○○をしない」(例えば不買運動とか)といった運動が効果を得るまで頑張るのは大変なことだし、第一つまらない。「○○を一緒にやろう」という方向の行動は楽しいし、力を持つ。
その意味でも今日のパレードはよかったね、と言ってました。同じひとつの気持ちを表現するのでも、○○しましょうというのと、○○やらないというのではずい分違ってくるという意見は、私には新しい発見でした。

八ヶ岳の反核コンサートには、スケジュールの都合で参加できない友部は、原宿AD2000で開かれる反原発ポスター展に、絵で参加します。

友部の「ルナ・ダンス」(CANTE GRANDEに収録)が合唱曲になりました。といっても、使われたのは詩だけで、作曲者は大熊崇子さんという方です。教育芸術社というところから楽譜が出ます。学校関係や、コーラス部などに関係のある人はぜひ、「ルナ・ダンス」を合唱で使って下さい。友部の曲とはまた違った味わいがあるかと思います。

コンサート・シリーズのお知らせ
『待ちあわせ』
??未来の彼方からやってくるもの??
と題するコンサートを定期的に開くことになりました。
第1回目は
9月1日(木)青山こどもの城・円形劇場にて
ゲストは「たま」です。
※なお、このホールは立ち見が許されないので、チケットはお早めにお求め下さい。


5月に徳之島や沖永良部の方まで島めぐりツアーをした友部はちゃっかりとまた、8月にうたいに行きます。
8月4日&5日 沖縄ジァンジァン
8月6日 宮古島ブラック・ホール
8月8日 石垣島
それでそのあとそのまま台湾→ソウルへと旅を計画しています。せっかくの夏休みだもんね。東京脱出。

スケジュール
7/2 盛岡 クラムボンー朗読と歌のライブー
  4 秋田 羽後町 寺町七軒町会館
  5 秋田 本庄市 
  7 福島 船引町 「かぼちゃ小屋」
  9 「NAM」ライブのゲスト 吉祥寺MANDA-LA2にて
 15 カワランバンド ライブのゲスト 吉祥寺のろにて
 24 新横浜「スペースオルタ」


ぼくの買い物シリーズ 14 ・・・リデンプション・ソング(救いの歌)」 ・・・ 友部正人

 

 VoL.20 1988.8.28 発行

残暑おみまい
異常気象といわれる今年の夏でしたが、この夏いかがおすごしでしたか。
こちらは8月8日から8月23日まで旅行にでかけていました。その間我がオフィスは全面ストップしていましたので、いろいろ迷惑をかけてしまったかとも思われますが(電話が通じなかったとか、発送が遅いとか)どうかお許しくださいね。
沖縄⇒台湾⇒韓国と、暑い夏に、これまた暑い所へばかり行ってきました。小学生最後の夏休みということで息子も一緒に。友部と息子は、石垣島から船で台湾へ渡り、船に乗れない私は那覇から飛行機でタイペイへ。そのあとの8日間はふるさと十勝 空から神話の降る夜は マロニエ公園韓国を訪ねました。今回初めて行ったタイペイもソウルも、ちらと見ただけじゃ東京と変わらないアジアの都会ですが、人に触れてみてやはり、文化や歴史の違いをたくさん感じました。(まあ、そんなこと当たり前のことだけれど)。
韓国は、今度はぜひ冬に行きたい。日本より寒い冬、オンドル暖房も体験してみたいし、おいしかったいろんな食事は、いかにもあったまりそうなものばかりだったし。友部はソウルでコンサートをやりたいと願っています。友部は目下のところ、3冊の辞書でハングル語を勉強中。

さて、目前にせまった9月1日の青山円形劇場での『待ちあわせ』コンサートの準備が始まりました。8月28日から毎日リハーサルです。
ゲストのたまは4人編成のバンドで、友部のバンドも4人。全く違ったサウンドの両者が合同演奏したら、いったいどんな音になるのかな。それは聴いてのお楽しみ。

『待ちあわせ』シリーズ第2弾は11月に予定されています。(たぶん18日か19日のどちらか)。
場所はラフォーレ・ミュージアム「エスパス」(ラフォーレ原宿パート2)
ゲストは井上陽水さんです。
対談などで、いつも意外と話が盛りあがる、この変な取り合わせの2人で、例えばトーク・ライブみたいなことができたらな、と考えています。また詳しい案内はまた今度に。

※このコンサート・シリーズは、毎回おもしろいスペースでおもしろい企画でやっていきますので、応援してくださいね。どしどし、友部と待ちあわせしてください。
なお、あの永田どんべえ君が力強い協力者です。

もうひとつ、神戸にも拠点となる場がつくれそうです。新神戸駅の駅前に新しくできる「オーパ」というビルの中の劇場です。キャパ700人のオペラハウスのようなホールで、まあ企画で勝負しなくちゃ大変って感じでありますが、とりあえずこの秋コンサートをやってみようと思っています。関西方面の方、必死で応援してください。

スケジュール
9/9 新潟 「WOODY」
 10 富山
 11 長野「チャップリン」
 13 敦賀
 15 京都「拾得」
 16 倉吉「ロフトハウス」
 17 岡山


ぼくの買い物シリーズ 15 ・・・3冊の辞書とカセットテープ・・・・友部正人

 

VoL.21 1988.10.5 発行

おねがい
待ちあわせコンサートの第1回も盛況に終わり、ほっとひと息ですが、当日券が売り切れで入場できなかった人がいたみたいで、残念な気持ちです。せっかく青山まで来て…。前売り券を買ったり、電話予約をしておけぱ見られたのに。
現在のチケットシステムはめんどうで、実は私もチケットぴあなんかで手に入れるのはホントおっくうで嫌です。だけど、コンサートを開く側は、すてきな2時間をつくろうと企画・制作・リハーサルなどにはげんでいるわけだから、ひとりでも多くの人に見てもらいたい。毎回、たった1回きりのショウですし。だから、どうか前売り券を買ってくださいね。きままなライブハウスでのライブもちゃんとやっていきますから、両方楽しんでもらえるとうれしいなと思っています。

『待ちあわせ』第2回
??未来の彼方からやってくるもの??
トーク・ゲスト 井上陽水
11月19日(土) 7:00pm Start
原宿ラフォーレ・ミュージアム・エスパスにて
前売り 2800円・当日3000円(チケットぴあにて取り扱います。)


去る9月29日、下北沢ロフトにて、「Beat Generation ‘88」と題された、下村誠主催の集まりがありました。
出演者は必ず自作詩の朗読をするというきまりで、詩人の諏訪優さんは、もちろんいくつもの詩を朗読されましたが、あとの出演者はみんなうたうたいで、それぞれにソロで歌ったり、朗読したりで興味深いものがあったよ。
篠原太郎、ブルーハーツのマーシー、ストリートビートのOKI、ボーイミーツガールの尾上文、下村くんのバンド、スナフキンと友部以外はなんだか若者ばかりで、それでも友部は、「まだ上に諏訪さんがいる」とうれしそうにしていました。

レコードやCDのお知らせ
▲『ポカラ』と『カンテグランデ』が来年2月頃に徳間ジャパンより、CDで再発されます。現在『ポカラ』は自主のかたちで、友部オフィスで売っています。『カンテグランデ』は徳間で在庫なしの状態で、こちらに残25枚だけあります。(LP2800円 〒350円)お早目に。

▲『大阪へやって来た』(SMS)のLPは廃盤となり、CDのみの販売となっています。友部オフィスにあとたったの5枚LPが残っていますので、ご希望の方は在庫の有無を問い合わせてからお申し込みください。
(LP2000円 〒350円)

▲あとはCBSソニー時代の2枚のLPが再発されたらうれしいなあ。

友部のエッセイ集の表紙や、詩集の挿画でおなじみの版画家、寺田一行さんのシルクスクリーン・シリーズの第2弾は「音楽シリーズ」です。年4回配布で1万円(は安い!!)。今すぐ郵便振替で申し込んでください。第1回目はエリック・サティの「3つのジムノペティ」です。友部のうたも登場する予定だそうです。
振替口座番号《金沢2-22393 寺田一行》まで。

スケジュール
10/14 津 「転石舎」
   15 鈴鹿「テキーラムーン」
   23 吉祥寺「のろ」バンドでやるよ
11/3 小樽「ぽんぽん船」
    4 ニセコ「モルゲンロート」
    5 札幌「ジッピ?ホール」
    7 帯広
   10 ルベシベ
   11 紋別「ガウチョ」
   26 徳島「ジッタ?バック」
   27 高知
   28 高松 


ぼくの買い物シリーズ 16 ・・・玄米・・・・・友部正人

 

 VoL.22 1988.11.22 発行

さて、我がオフィスにこのたびFAXが導入されました。これできっと、お仕事はかどるはずです。お仕事関係のみなさん、FAXで打ち合わせしましょうね。
でも手紙や切手が大好きなのは私も友部も変わりません。仕事以外はやっぱり郵便がいいな。
いずれにしても、旧人類の友部くんがFAXを自在に操れるようになるには、あとしばらく時間がかかりそうです。

『待ちあわせ』コンサート第2回は、陽水と友部が生ギター片手に、あれこれ話をしながら、ビートルズやボブ・ディランの曲をデュエットでうたったり(これがなかなかのものであった)、愛のプレゼント交換までやったり、お客さんには座ぶとんで床に座ってもらって、なごやかなライブでした。こんな風なアコースティック・バージョンは東京ではあまりないので、アンケートも好評でありました。

3回目は来年の2月23日(木)です。
ゲストはブルーハーツのマーシーです。
場所はラフォーレ原宿ミュージアムで、今回のエスパスよりだいぶ広くなり、音もロックです。クリスマス頃より、チケット発売します。よろしくね。

東京のライブのお知らせ
12月11日(日) 7:30pm START 2000円
吉祥寺 MANDA-LA 2にて
メンバー 水谷紹/山脇正治/横澤龍太郎

12月3日(金) 1:00pm~8:00pm
東京経済大学(国分寺)『明日のために・その1』
映画 「ホピの予言」
コンサート スナフキン/ストリートビーツ/友部正人バンド
シンポジウム 宮田雪/吉田ルイ子/諏訪優

NEWS
来春、友部の新しいアルバムが出ます。
ので、この冬、友部はレコーディングです。(だいたい毎回冬にばっかりレコーディングしているみたい)。アレンジは水谷紹くんががんばってやってくれているはずなので、今のバンドの感じに近い音になるのかなあ。
今度は全国のレコード店でちゃんと買えます。こちらとしても気分が楽ですし、みなさんは手間いらずだし、よかったです。
くわしくはまた次回にお知らせします。

スケジュール

11/30 大阪写真専門学校 音響科
12/16 八王子「アルカディア」 シバのゲスト出演で
12/18 鹿児島、鹿尾市「まことげ」
12/19 熊本「風街浪漫」
12/22 山口「ラグ」
12/23 折尾
12/25 福岡「人形」

ぼくの買い物シリーズ 17 ・・・・・池田町のワイン・・・・ 友部正人

 

VoL.23 1989.2.1 発行

久しぶりのしんぶんです。みなさん元気ですか。なんだか世間はあれこれあわただしいこの1月でしたが、こちらはボンヤリすごしていました。
のんびりとかまえていたレコーディングもやっと24日から始まり、スタジオで徹夜したりして、頑張りをみせています。
アレンジャーの水谷紹くん、ディレクターのどんべえ、ミキサーは『にんじん』の時の吉野金次氏と力強いメンバーに恵まれ、すでに8曲録って、今はしばしの休憩。2月の終わりころから、また再開します。できあがりがいつごろになるか、まだちょっとわからないので、発売日もまだ未定です。いろんな参加ミュージシャンとのセッション、打ち込みサウンドで(友部は初めての体験)、もしかしてギター1本のソロも、といろんなスタイルに挑戦しています。
どんな曲が入るのかというと
古い切符/夕日は昇る/戦死/女は男である/海が降る/待ちあわせ/ガーディナーさん/水門、と今のところこれくらいですが、まあまだ決定していません。ライブに来てくれている人にはもう耳なれた歌ばかりでしょう。新曲も少し入れないとね。楽しみが少ないかもね。

3回目の待ちあわせコンサートは2月23日というほんとにきわどい日程で、けれど中止騒ぎには巻き込まれずにすみ、大変ラッキーでした。本当にあるんですか、という問合せ、いくつもきましたが、大丈夫。やります。

『待ちあわせ』コンサート・シリーズ
??未来の彼方からやって来るもの??
第3回 ゲスト 真島昌利(ブルーハーツ)
2月23日(木)ラフォーレ・ミュージアム原宿
6:30pm OPEN 7:00pm START
前売2800円 当日3000円(チケットぴあにて)


▲VOL.21でお知らせした『ポカラ』と『カンテグランデ』のCDは5月25日に再発されるようです。(徳間ジャパンより)。CDになってから買おう、と待ってくれてた人、あとまだしばらくお待ちくださいね。

▲あとVOL.17(1988 03 07号)で告知していた「ロック詩集」がなんと1年おくれでやっと発売されるそうです。4月ごろ、思潮社より。トム・ウェイツの歌を3編訳した友部をはじめ、村上龍、伊藤比呂美、遠藤ミチロウなどいろんなジャンルの方がロック・アーチストの歌を訳しています。

スケジュール
2/5 山形「ストリートシャッフル」
2/6 盛岡「彩園子」(さいえんす)
2/9 青森「だびよん劇場」
2/10 弘前「まんどうろう」
2/11 函館冬フェスティバル’89 ユニオンスクエア明治館
2/12 〃



ぼくの買い物シリーズ 18 ・・・・ふえた家族・・・・友部正人

 

VoL.24 1989.3.15 発行

◎ちゃんとした冬もないまま、東京はもう春になってしまいました。ちょっと残念な気分です。友部は目下、レコーディングの終盤戦にはいっています。
3回目の待ちあわせコンサートも無事に終わり(私にはこのライブは久々の感動モンでしたが)、アンケートもたくさんいただいているので、今回は3回分まとめて感想文特集号にしてみたいと思います。
毎回、出演者もスタッフもたのしみに読んでいます。後日、郵送してくれる人もたくさんいるし、コンサート評を雑誌に投稿してくれる人だっているんですよ。(新譜ジャーナル、2月号&5月号)みてね。

◎次回はこんな人をゲストに、という要望もあります。名前のあがっている人は多い順に、SION、矢野顕子、佐野元春、OKI、長淵剛、あがた森魚、遠藤賢司、谷川俊太郎さんなどです。では感想文、いきます。


第1回 ゲスト『たま』 1988 09 01 青山円形劇場

いつのまにかえらいハードなポップになってしまって、でもクセだけはなくさないでほしい。これからも、たまみたいなすてきな友だちを作ってぼくたちに紹介してほしい。
♂29才

パステルカラーの服を着てください。きっとすてきです。今日は、万国博のようでもあり、盆踊りのようでもあり、図書館にいるようでもあり、劇を見ているようでもあり、不思議な気分になれました。どうもありがとう。
♀30才

たまさんすごく良かったです。友部さんの言ってたとおり、するめのように味わい深かったです。
♀22才

小さいライブハウスを今後も大切にしてください。たまと一緒のコーナーが幸せそうでよかった。話をするコーナーもほしい。
♀25才

最近バックバンドつきで、それはそれでよいのだが、いつもちょっと歌詞が聞き取れず不満が残る。も少しやさしい方が私は好きです。
♂21才



第2回 ゲスト『井上陽水』 1988 11 19 ラフォーレ・エスパス

小春日和の縁側のようなライブでした。80才になるまでがんばってくださいね。みんなで人間国宝になろうぜ!!
♂23才

沈黙のトークショウなんて初めてで、とってもよかったです。陽水さんが友部さんのことを「こわいと思うことがある」って言ってたけど、同感。
♀26才

女の人と“待ちあわせ”してほしい。けど、友部さん、照れちゃうかな-?
♀26才

友部さんと陽水氏は、互いに好きあっていて、テレくさそうなのがほほえましく楽しかったです。オルゴール、私も手に入れたいです。
♀25才

友部さんが待ちあわせている場所はなんだかいつもまるこくて、気持ちが良くて大好きです。
♀20才

10年近く前にスズナリ・ホールでやった時、やっぱり井上陽水がゲストで出ていて、それが友部氏の歌を初めて聴いた時でした。私はライブに来て、友部氏の「主観的」であることの強さをわけてもらいにきているのかも。がんこで古いというのではなく、新しい人にも耳をかたむける強さ、のような。それにしても陽水って、本当にてれ屋ですね。
♀28才

なんだか大人の会話って感じ。だんろの前で2人のどちらかの子供、または奥さんになって、ゆりイスにゆられながら2人のやりとりをぼんやり目を閉じて聞いている感じ。でも客席にストリートビーツのOKIくんとSEIZIくんが来ていたのにはちょっとびっくりしました。友部さんはまるでまほうのたまて箱でも持ってる感じです。
♀22才



第3回 ゲスト『真島昌利(マーシー)』
1989 02 23 ラフォーレ・ミュージアム原宿

ブルーハーツ好きな人にも、友部を好きな人にもよかったんじゃないかな。ぼくはブルーハーツは5曲くらいしか知らないのだけれど、どうもブルース臭いと思ってたらビックリ、ロバート・ジョンソンだったという…。
♂21才

マーシーのたのしそうな顔を初めて見た私はちょっとびっくりしました。“アットホーム”というのとは少しちがうような気がしたけれど、友部さんブルーハーツ加入説たのしみにしています。
♀19才

ブルーハーツのファンをおとなしく聞かせてしまった、Mr. 友部+マーシーの清浄なPOWER。
♂28才

「Like A Rolling Stone」の訳はすごかった。「はじめぼくはひとりだった」が聞きたかったなあ。マーシーがあまりにうれしそうだった。友部さんの息は長い。きっとヨガをやっているにちがいない。
♀18才

すごくよかったです。今は言葉になって出てきません。今までに人前で泣いたことなかったのに、ボロボロ泣けてしょうがありませんでした。
♀19才

「38万キロ」の前に、“やっぱりうれしかったよ”と言った時の友部さんが、昔好きだった人に似ていたので少しドキっとした。寝てるときしか、かなしばりにあわないのに、今日はそれに近い状態。
♀23才

「終らない歌」、「おやすみアイリーン」が良かった。“精神のリレー”を続けてください。
26才

2人が年のはなれた兄弟みたいだった。
♀21才

友部さんとマーシーのジョイントなんて、本当に貴重なコンサートです。もし、今後もこの組み合わせがあったとしても、この瞬間はこの瞬間でしかないのですから、このコンサートを見なかった人は大まぬけです。本当に大阪からかけつけてきた価値がありました。
♂22才


アンケートを書いてくれた何百人ものみなさん、thanks a lot. これに載った人も載らなかった人もほんとに感謝です。またよろしくね。ではごきげんよう。

スケジュール

▲4月8日吉祥寺MANADA-LA?にて
第4回待ちあわせもよろしくね。4月1日チケット開始
5/15草月ホールでゲストは矢野誠さんです。

 

VoL.25 1989.5.10 発行

長びいていた録音もやっと終わり(別に毎日やってたわけはないんだけれど、4ヶ月間もかかったのは初めてのことだよ)、今月からはあちこちへ歌いに行くぞと友部はうれしそうです。ニュー・アルバムが発売されたらまたツアーもあるだろうし(できればバンドでね)、今年の後半は旅が多くなりそう。あなたの町へもきっと行きます。

それでゴールデン・ウィークには、アルバムジャケットの撮影旅行に出かけました。民族大移動のこの時期に、気軽に電車に乗ろうとしても、ほとんど不可能に近いのだと知りました。もちろんホテルや旅館もまた・・・です。ああ、すごかった。でも写真はもちろんステキで、ちゃんと温泉にまで入り、一行は楽しい旅をしたのでした。
撮影は『6月の雨の夜、チルチル・ミチルは』の時と同じカメラマンの、小沢忠恭氏です。

というわけで、ニュー・アルバムは
7月21日 MIDIより発売されます。
全12曲、56分くらい、とまあお買い得という感じです。たくさん入れられるのはCDの強みです、ということでCDのみの発売です。

5月といえばバースデイライブ!! リクエスト大会、と毎年決めていたんだけど、去年も今年もやれなかったわけで、これじゃあさびしいので、“7月7日七夕ライブ・リクエスト大会”ということにしてやることにしました。1年に1度くらいは、自分の聴きたい歌を友部にうたわせたいと思っている人は集まってください。古い古い曲でもうたいます、多分。吉祥寺のMANDA-LA 2にて。(マンダラで前売り券あり)

次回の『待ちあわせ』コンサートは、9月10日です。ラフォーレ・ミュージアム原宿で、ゲストは「スターリン」。スターリンのミチロウくんは、昔友部と一緒にバンドまでやった仲(!)なので、きっと息の合ったところを見せてくれるでしょう。
友部のよみうりホールの時のゲストで、ビデオスターリンがうたってくれた「大阪へやって来た」が今でも忘れられない私です。

スケジュール
5月20日 延岡市文化センター
   21日 鹿児島市「T-BONE」
   22日 水俣市「生活学校」
   25日 松江市「ばん」
   26日 広島市東区民文化センター
   27日 赤穂市「れんが屋」
   28日 大阪市写真専門学校内「スペースゼロ」
       ★アレンジャ?兼ギタリストの水谷あきらが一緒にやります。

6月9日 松本市「アミ」
  10日 長野市「ゆいまある」
  11日 鬼無村「もみじ茶屋」
  13日 金沢市「ジョーハウス」
  14日 京都市「磔磔」
  15日 堺市「GARA」
  17日 静岡市「百町森ギャラリー」

★タイからポンテープというすてきなヤツがうたいに日本にやってきます。
東京は6/24キッドアイラック(明大前)で豊田勇造と。早く会いたいなあ。



ぼくの買い物シリーズ 19 ・・・・ガレージセール・・・・友部正人

 

 VoL.26 1989.6.25

CDになった『ポカラ』と『カンテグランデ』、もう聴いてみましたか?
ところがひとつ、とても残念なことがありました。『ポカラ』の一番最後に、友部がネパールのポカラで録音してきた鳥の鳴き声が入っていたのですが、その部分が今回のCDには入っていないのです。レコード会社の単純なミスで抜かしてしまったらしく、再プレスからはきちんと直します。どうもすみません。とのことだったんだけれど、それはないよなあ。買ってくれた人にどうやってあやまるつもりなんだろう。
ポカラの鳥の鳴き声を聴きたい人は徳間ジャパンに文句を言って、再プレス時に交換してもらいましょう。(なお、鳥の鳴き声入りのLPはまだ少し残っています。友部オフィスやテイトムセンで買えます。)

いよいよ発売間近。7月21日発売
11枚目のアルバム『夕日は昇る』MIDI 32MD-1052 \3008
レコード店に無かったら注文してください。友部オフィスで通販もします。コンサートの時にも買えます。予約注文もできます。

発売記念コンサートは10月に予定しています。
今のところ、東京、名古屋、京都、大阪、福岡、長崎、仙台、札幌くらいをバンド・ツアーで計画しております。その他にも、わたしもコンサートを主催したい、とか思っている方は、お気軽に連絡してください。

レコードやCDのお知らせです。
お知らせチラシにも書きましたが、2枚組ライブCD『はじめぼくはひとりだった』は、シリアルナンバー入りの限定発売ですので、再プレスはしないつもりです。残りはあとわずかです。お早目にね。
あとLPの『ポカラ』と『友部正人1976』は共に、残り100枚ほどになりました。みなさんなぜか在庫切れになると問合せが多くなります。こちらもあるうちにお早目に。
CDの『大阪へやって来た』と『にんじん』は、9月25日、キティレコードより再発の予定。依然としてCBSソニーの頃のアルバムの再発の話はありません。

7月28日(金)6:30~中野文化センターにて
大阪生まれの在日朝鮮人2世のホンヨンウンのコンサートがあります。ゲストに友部正人。
当日はザ・ロックバンドのメンバーを率いてホンくんが(そして友部も)うたいまくるはずです。前売2000円・当日2500円

ボブ・ディランの旧友であるフォーク・シンガー、デイブ・ヴァン・ロンクが来日します。東京は9月18日の予定。ゲストは友部正人。(うーん、なんかジャック・エリオットと一緒にツアーをやった頃を思い出すなあ、あれは1974年だった。)

なつのスケジュール 「夕日は昇る」発売記念!!

7/21 いわき市「ホーボー屋」
  22 船引町「かぼちゃ小屋」
  23日 水戸「ボージャングル」
  30日 
8/1 八戸「ロックス」
  3 青森 「だびよん劇場」 
  5 盛岡 
12~13 オールナイト 大分中津江村 栃原グランド
25.26 福岡市天神 県庁跡地
      アジアンフェスティバル
27日 東京吉祥寺武蔵野音楽祭



ぼくの買い物シリーズ 20 ・・・もらいもの・・・・友部正人

 

 VoL.27 1989.7.18

1989 07 07 七夕リクエスト大会

7月7日に行われた久しぶりのリクエスト大会はめでたく終わりました。お手伝いのスタッフや取材の人やなんかも含めて、200名もの人があの(狭い)MANDA-LA 2に集まってくれて、立ちっぱなしだし、酸欠だし、とずいぶんしんどい思いをさせてしまったのではないかと、終了後に反省会もしてみたのですが、あとから「よかった」とか「もっと聴きたかった」とか「もっと頻繁にやってほしい」とか、いくつも好意的なお手紙をもらって、すこし安心しました。
リクエストは用紙に1人3曲まで、ということで書いてもらったのだけれど、実に90曲もの歌がずらーっと順に並びました。中には、待ちあわせコンサートVOL.4でブルーハーツのマーシーと一緒にうたった「青空」(!)なんてのや、「Like A Rolling Stone」や「Good Night, Irene」も。矢野誠と一緒につくった「花」や「おすもうさんのうた」もあったし。(これはジァンジァンだな)。まめにいつもコンサートに来てくれてて、1回しかうたわなかった歌もちゃんと投票されていたのがうれしかった。
それから上位に新しい曲が多くて、過去のリクエスト大会ベスト20とはがらりと様変わりしていたので、『6月の雨の夜、チルチル・ミチルは』のアルバム以降のここ2年間くらいの新しいお客さんがずいぶん増えたんだなあ、と分析してみたり。常にベスト3に入ってトップ争いをしていた「乾杯」が今回はぐーんと落ちてしまったのは意外だった。(しかし、友部はこの日「乾杯」をちゃんとうたったよ)。
こんな機会でもなければ古い歌はうたわないので、友部も結構うれしかったみたい。何日もスタジオを借りて、自分の古い歌を練習していました。
あと、大阪や長野、高山、静岡、甲府など遠方から見に来てくれた人たち、大変どうもありがとうございました。もちろん近くの人も、いつもどうもありがとう、でした。
というわけで今回も紙上にて、順位と得票数を発表します。


1 遠来 (26票)
2 一本道 (23)
3 はじめぼくはひとりだった (18)
4 愛について (16)
5 にんじん (11)
 誰もぼくの絵を描けないだろう
 ぼくは君を探しに来たんだ
6 大阪へやって来た( 10)
 6月の雨の夜、チルチル・ミチルは
7 空が落ちて来る (7)
 ふあ先生
 Oh My Love
 ガーディナーさん
 夕日は昇る
 水門
8 乾杯 (6)
 フーテンのノリ
 夕暮れ
 中道商店街
 ルナ・ダンス
 ロックン・ロール
9 公園のベンチで( 5)
 びっこのポーの最後
 なんでもない日には
 地球のいちばんはげた場所
10 もしもし (4)
 君が欲しい
 長崎慕情
 公園のD51
 長いうで
 日が暮れてからの夕立ち
 ボロ船で
 古い切符
11 反復 (3)
 ストライキ
 まちは裸ですわりこんでいる
 どうして旅に出なかったんだ
 ユミはねているよ
 もうずっと前 熊本での話
 OUR FRIEND SHOKO
 月夜の盗賊たち
 38万キロ
 シャンソン
 空の下の海

※ このあと、2票のと1票の曲が46曲も続いていました。新しいアルバムの『夕日は昇る』も含めてレコードになった歌は現在までで約100曲。つまりほとんど全ての歌が挙げられたわけで、すごいことだね、これって。


◎いよいよ今週発売の『夕日は昇る』ですが、7月21日にレコード屋さんに行ってくださいね。雑誌も本屋さんで見てください。これから載るのは、ミュージック・マガジン(これは今月号も出てる)、宝島(with SION)、パチパチロックンロール、新譜ジャーナル、シティロード、などには記事が出るよ。


◎あと秋にはケーブルTVで、5月の草月ホールのコンサートのもようが放映される予定。
(第4回『待ちあわせ』コンサート ゲスト矢野誠)

◎ブルーハーツのマーシー(真島昌利)がソロのアルバムを制作しています。友部はハーモニカで4曲参加。ブルーハーツの歌とはまた違ったおもむきで、こちらもなかなか良い。楽しみにしていてください。


◎再三お知らせしてきたロック詩集がやっと出ます。T R TIMES VOL.17 1988 03 07
『水晶の扉の向こうへ』上、下巻 各1600円(思潮社)
7月27日ごろ発売!!


というわけで今号は特集をしましたので、友部正人の連載エッセイはお休みです。ではみなさんすてきなバカンスを。ごきげんよう。

 

 VoL.28 1989.9.1 発行

今年は久しぶりの本格的な暑い夏でしたが、みなさん夏バテなどしていませんか。
この夏の友部は、ねぶた祭りツアーと、九州で野外コンサート3ヶ所と、日本の夏を満喫しました。大分の中津江村のコンサートでは、ザ・ロックバンド(元アナーキー)とのセッションで、福岡のアジアン・フェスティバルではタイのカラワンバンドと一緒に(水俣でも友部はカラワンのコンサートに飛び入りでうたった)と、なんか野外らしいバンド・サウンドで気分も盛り上がったようです。私も一年ぶりに再会するカラワンを見に、福岡のフェスティバルには参加してきました。
のんきな夏休み気分を少しひきずりながら、今は9月10日の『待ちあわせ』コンサートのリハーサルにはげんでいます。
そして10月からは本格的なバンド・ツアーがいよいよ始まります。(チラシを見てね。)今まで東京以外ではほとんど見てもらえなかった友部バンドでまわります。お見逃しなきよう。

前回お知らせしていたケーブルTVの放映が9月に決まりました。
名古屋、横浜、札幌、奈良、東京、神戸、高知、福岡、千葉、長野、帯広の地域で放送します。ミュージック・ホットラインの「スーパー・ライブ」。第4週(9月24日~30日)のうち1日。60分番組なので、たっぷり見られますよ。
5月15日、草月ホールでのコンサートのもようです。友部バンド+矢野誠と、まったく今回の発表会ツアーのメンバーと同じ編成です。
番組の詳しい問合せ先などを知りたい人は友部正人オフィスまで連絡してください。こちらに一覧表がありますので。

ライブCD『はじめぼくはひとりだった』はおかげさまで、ほぼ完売しました。通販というめんどうな手段で買ってくれた人に本当に感謝します。高いのに、ライブ会場でえいっと買ってくれた人にも。(あの6000円という値段はほとんど原価なんだよ。だから許してね。)こちらとしても思い切って制作できて良かったなと思っています。また自主制作でアルバムを作りたくなったら、その時は頑張りますのでまた応援してください。


みなさんのところにはダイレクト・メールが行ってますか。大きなコンサートや、新譜が発売される時などには送っています。こちらの名簿にない人は、会場のアンケート用紙に書くか、オフィスまで連絡してくだされば、今後送りますよ。

スケジュール

◎「夕日は昇る」発表会ツアー以外のスケジュールは次の通りです。(基本的にソロです。)
急遽決定
9/7 ディブ バン ロンク 京都「たくたく」にて《ゲスト》友部正人
9/19 横浜博の中の生協の会場にて 共演:KYOZO&BUN
10/7 津南
10/8 新潟 「WOODY」 
10/9 佐渡「アゲイン」
10/13 高岡「スリースペースエル」
10/14 高岡市戸出「光 寺」
10/15 高山「不遠寺」
11/1 明治大学学園祭


ぼくの買い物シリーズ 21 ・・・夏の思い出・・・友部正人

 

VoL.29 1989.11.20

ひさしぶりの新聞です。みなさんお元気ですか。

水門の前でうたったきたこと。
去年、釧路湿原にある古い水門と出会って、感動して、うた(「水門」)までつくってしまった友部が、今年、バンドツアーのファイナルに、水門の前で演奏する、という計画をたてました。その友部の夢に、釧路での協力者も現われ、東京からは、8mm映画を撮ろうと、撮影班も出かけることになり、みんなで11月9日をめざしたのだけれど、当日は雨。電気楽器やドラムスは使用不可能になり、夕方雨の中で、アコースティック編成で2曲ほど演奏しました。あくる日は天気! になったので、朝からまた水門へ行き、もう電気関係はあきらめて、全くアコースティックで演奏会を開きました。これが意外にすてきだったよ。E.ギターのアキラくんはウォークマンとスピーカーでギターの音を増幅させて弾き、E.ベースを使えない山脇さんは友部の生ギターを持ち、ドラムスの龍太郎くんはスネアドラムを1ケ首から吊り下げて。
スタッフには釧路の奈良さん、小樽のバイオリン弾き、松岡くん、大阪からおっかけの中川くん、8mm撮影の水谷俊之と土井晴夏(この2人は映画作りのプロである)、それにシロウトの私。
水門以外では友部も旅を撮影しました。ビデオ撮影には藤原弥生さん。たまたま水門にやって来た観光客のおばさん2人が観客で。息子の一穂は松岡くんの教えのかいあって、幻の魚ならぬイワナをみごと釣りあげ喜ぶ。さてこの水門の映画は土居さんが編集して、素晴らしい映画になる予定です。完成したらコンサートなどでみなさんに見ていただけると思います。楽しみに待っていてくださいね。

スケジュール
念願のバンドツアーもひとくぎりつきましたが、東京以外のみなさん、友部バンドはいかがでしたか。
12月の友部は南下します。

12/2 京都府八木「口丹波勤労者福祉会館」
12/3 大阪「豊中ローズ文化ホール」
12/5 高松「デルタマーケット」
12/6 徳島「ラ・ロック」
12/7 松山「ゲットー」
12/8 高知「サウンドボックス」
12/11 那覇ジァンジァン
   12   〃 With 水谷アキラ
   13 石垣 市民会館
   16 徳之島
   19 福岡直方市


《12月の東京の友部》☆11/25新横浜「スペースオルタ」でコンサート有
12/1 割礼のライブに乱入
12/30 ザ・ロックバンドのオールナイトギグのゲスト@ラママ

第6回『待ちあわせ』は1990年1月16日(火)7:00pm
青山円形劇場にて ゲストはPSY’S(サイズ)です。

サイズの2人とは、サイズと友部がゲストだったSIONのライブ(1987 12)で初めて出会いました。チャカさんのすばらしい歌声にびっくりして、それからいつか一緒にやりたいな、と思っていたのでした。今までのゲストのように友人とかいう間柄ではないので、キンチョウのある、上品なコンサートになるかと思われます。チケットはお早目に(ぴあ、セゾンで)。


11月21日発売の真島昌利『夏のぬけがら』で、マーシーが友部の「地球のいちばんはげた場所」をうたっています。友部のと聞きくらべてみてね。このアルバム、私は好きだよ。

長野県の方へ 11/26SBC信越放送「日立ミュージックハイランド」友部が出演します。ラジオ聞いてね。じゃあまた。


ぼくの買い物シリーズ 22・・・・かきのある町・・・・友部正人